2024年3月5日にタンザニアの孤島でウミガメの肉を食べた子供8人と、大人1人が死亡しました。ウミガメの肉は、タンザニアにおいて珍味とされているようですが、ケロニトキシズムという致死性の食中毒を引き起こすことがあるといいます。

 

 

この日には、アフリカ東海岸ザンジバル諸島のペンバ島で、80人以上がウミガメの肉を食べて、体調不良で病院へ運ばれました。彼らは観光客であり、この島に訪れていたそうです。

 

病院で処置が行われたものの、子供8人と大人1人の死亡が確認され、他にも78人ほどが病院で治療を受けたと9日に報告されました。

 

ウミガメは絶滅危惧種に指定されており、国際的に捕獲や食用にすることが禁止されて保護されているため、ケロニトキシズムによる食中毒は珍しい。

 

しかし今回のタンザニアの他にも、マダガスカルやフィリピンなど一部の地域では珍味として扱われているため、イベントなどで提供されることがあり、集団発生することがあるといいます。

 

生食でも火を通しても発症する可能性があり、摂取してから数日以内に口や喉のかゆみ、嘔吐、腹痛などの初期症状が起きる場合もあります。

 

症状が悪化すると、痙攣や昏睡など神経障害を起こすこともあり、重症の場合は今回のように死に至ることもあるそうです。

 

特に子どもが発症しやすく、母乳を介して発症することもあるそうです。

 

2018年1月にはマダガスカルで、ウミガメを食べてしまった子ども8人が犠牲になり、そのうち2人は生後数か月の乳児でした。

 

解毒剤は開発されておらず、点滴や呼吸のサポートなど対症療法を受けることになるが、発症しやすい地域ではこうした高度医療を受けられないケースも多いそうです。

 

また、違法にウミガメを摂取したことに責任を問われることを恐れ、医療を拒否する人もいるため、ケロニトキシズムによる食中毒は死亡率が高くなっているといいます。

 

 

インドネシアのバリ島でも、ウミガメを食べる事のできる施設があり、観光や旅行で行く人は、十分に理解した上でウミガメを食べるかどうか決定してください。近くに適切に処置できる病院はあるか、保険には入っているかなどいろいろ確認してからチャレンジした方がいいでしょう。

 

 

 

 

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