2023年10月3日に、タイの首都バンコクの中心部の高級ショッピングモール「サイアム・パラゴン」で、発砲事件があり2人が死亡しました。
サイアム・パラゴンでは、アジアで最も訪問者が多い場所であり、事件当時も賑わっていたという。
タイ警察によると、中国人観光客と、モールで働いていたミャンマー人が死亡したといいます。
容疑者は拳銃を所持しており、数人を怪我させたようだが、警察が午後5時10分ごろに駆けつけると抵抗せずに逮捕されました。
負傷者は5人であり、ラオス人と中国人が1人ずつ、タイ人が3人だという。
この場所は悪評高いラッシュアワーの交通渋滞だったが、救急車はなんとか到着して、被害者らを病院まで無事に運びました。
容疑者の少年も警察署に移送されたが、犯行の動機はまだ分かっていない。
警察の報告によると、容疑者はモール付近の学校に通っており、精神疾患の治療を受けていたという。最近薬を飲むのをやめていたそうだ。
事件当時の防犯カメラを確認したところ、買い物客らが複数の発砲音を聞いて出口に走っていく様子が記録されていたという。モールに居合わせた人々は、店内やトイレに避難して、なんとか銃撃を免れていたという。
モールで2年間働いているアイスクリームを販売している男性は、最初は銃声だと気付かなかったようだ。
「4、5回、音がして、静かになった。さらにもう2回ほど発砲音がした。
店の中で誰かが『銃を撃っている!』と叫ぶのが聞こえた」と恐怖ながらに話してくれた。
「私はすぐにアイスクリームのタンクの後ろに隠れました。
どこに逃げたらいいのかわからず、かといって無謀に飛び出すことはできないと思いました」
しばらくすると、警備員が人々を誘導しているのが聞こえ、発砲から10分もしないうちにその場を離れることができたと語ってくれた。
バンコク在住のイギリス人の方は、たくさんの叫び声と銃声の中で、何が起こっているのか把握できなかった。単独による銃声なのか、集団による銃弾なのかもわからなかったと説明してくれた。
兵士らが駆けつけて、1時間ほどはその場に待機していたという。その後、退去許可が出て、誘導されながら裏口から逃げる事ができた。そこには、大勢の人がいて、混乱状態だったと語っている。
サイアム・パラゴンの広報担当者は後日に、哀悼の意を込めて声明を出した。
警察と警備員のチームは、サイアム・パラゴン内の客と従業員をビルから避難誘導して、彼らの安全を最優先させたという。
タイでの銃乱射事件は珍しいが、この地域での銃所持率自体は比較的に高い。
後日警察が逮捕された少年(14)の自室や現場のモールを調べたところ計約120発ほ実弾が見つかったという。
タイ国内では、約1000万丁の銃が流通しているとされている。
銃や実弾の購入は、20歳以上などのさまざまな制限が課せられているが、違法に出回り容易に手に入る実情である事が浮き彫りになったようだ。
警察の調べによると、現場のモール内や被害者の体から計約40発の実弾を回収し、少年の部屋の家宅捜索でも、約70発の実弾が見つかったそうです。
スマートフォンの解析データから、9月以降に空砲用の銃をネットで購入し、国内の業者からも購入していたことを確認しました。
警察は、実弾と銃を少年に売った容疑で、タイ最南部ヤラー県とバンコク内に住む3人の男性を5日の日に逮捕しました。
このように、タイの国内では銃に溢れているようです。
観光客だとしても、タイが銃社会であることを理解して、銃声や叫び声が聞こえた時には、すぐに避難できるように警備員や警察の指示に従ってください。
パニックにならずに落ち着いて行動すれば、きっと安全に日本まで帰ることができるでしょう。
日頃から安全を意識した行動が、いざという時に命を守る決め手になります。