カンボジアで旅行するといえばトゥクトゥクが大変便利ですが、トラブルに巻き込まれる可能性もあるので警戒は怠らないようにしましょう。
おかしいと思ったら果敢に行動する勇気も必要です。
写真はイメージです
これは、カンボジアを旅行したエレーヌさんの経験です。
エレーヌさんはプノンペンからバスで西部のパタンバン州にバスで向かっていたところ、翌日午前3時過ぎに到着してしまい、スマートフォンの地図を頼りに予約していたゲストハウスに歩いて向かいました。
しかし、カンボジアに多い野犬に吠えられて追いかけられ、焦って歩いているうちに道に迷ってしまったそうです。途方に暮れていたところに、一台のトゥクトゥクが通りかかり、乗るように促したという。
そのトゥクトゥクは、装飾もない白いトゥクトゥクで、Tシャツにヘルメット姿の痩せた男性運転手だといいます。エレーヌさんは助かったと思い、トゥクトゥクに乗り込み、ゲストハウスの写真を見せて向かうように頼みました。普通ならこれで安心なのですが……
しばらくしてスマホの地図を見ると、目的地から遠ざかっていることに気付きました。交差点でゲストハウスの方向に曲がるように伝えましたが、男性は加速して直進しました。止まるように求めても聞き入れてくれず、無言で走り続けました。
海外では、タクシーで女性客を人気のない場所に連れていき、襲うという話もよく聞きます。
おそらくこのトゥクトゥクの運転手もそういった犯罪者だったのでしょう。最悪殺される危険もあります。
身の危険を感じたエレーヌさんは、高速で走行中の車内から飛び降り、近くの建物に逃げ込み警備員に保護されました。トゥクトゥクは、警察の追跡を恐れて逃げました。
エレーヌさんは、中指の骨折と全身の擦り傷を負う重傷だったそうですが、幸いにも事件はフン・セン首相の耳に入り、政府が治療費を負担したといいます。えっ、フン・セン首相の身内が犯人の可能性ありっ!?
きっと首相は善意で治療してくれましたよ。州の捜査当局はこの運転手の行方を追うとともに、旅行者らにトゥクトゥクの利用に注意するよう呼びかけている。
エレーヌさんも午前3時は出歩かない方がいいですね。近くのホテルに泊まるという方が安全でした。とくに、女性一人の旅行者は念入りな計画を持って行動してほしいものですね。