猫様の種類をご紹介する「知ればもっと好きになる!猫の種類別ガイド」シリーズの第3弾!個性豊かな4つの猫種をピックアップし、それぞれの魅力と、知っておくべき大切な情報をまとめます。ちなみに振り返りは以下からできます。

知ればもっと好きになる!猫の種類別ガイド1
知ればもっと好きになる!猫の種類別ガイド2

ラガマフィン

 

特徴:
「抱き人形」を意味するラグドールから派生した大型猫です。ふっくらとした丸い体と、ふわふわで柔らかな被毛が最大の魅力。瞳の色も豊富で、様々な色が認められています。非常にがっしりとした骨格を持ち、成猫になるまで3~4年ほどかかります。

性格:
ラグドール譲りの温和で人懐っこい性格をしています。名前の通り、抱っこされるのが大好きで、抱き上げると体をゆだねてリラックスします。鳴き声は小さく、主張が控えめ。子供や他のペットとも仲良くできる社交性も持ち合わせており、飼い主のそばにいることを好む、愛情深い猫です。

かかりやすい病気:
遺伝的に肥大型心筋症(HCM)のリスクがあります。これは心臓の筋肉が厚くなり、血液の流れが悪くなる病気です。また、親種であるラグドールとの血縁関係から、多発性嚢胞腎(PKD)にも注意が必要です。これは腎臓に嚢胞ができ、腎臓の機能を徐々に低下させる遺伝性の病気です。

バーマン

特徴:
「神聖なビルマの寺院に住んでいた」と伝えられる、中型の長毛種です。サテンのような光沢のある被毛を持ち、手足の先が白くなっている「グローブ」と、深いブルーの神秘的な瞳が特徴です。生まれたときは全身が真っ白で、成長とともにポイントカラーが現れます。ぱっと見ヒマラヤンっぽい、シャム系の仲間です。

性格:
非常に賢く、穏やかで落ち着いた性格をしています。活発に走り回るよりは、ゆったりと過ごすことを好む傾向があります。飼い主とのコミュニケーションを大切にし、静かに隣に寄り添ったり、優しく話しかけたりします。声は小さく、静かで控えめです。シャム系なのに穏やかなんですね。

かかりやすい病気:
遺伝性疾患として、遺伝性多発性嚢胞腎(PKD)と肥大型心筋症(HCM)が挙げられます。特にPKDは、バーマンが遺伝子的なリスクが高いとされている病気です。これらの病気は、遺伝子検査や定期的な獣医師の診断によって早期発見できる可能性があります。

シンガプーラ

特徴:
「世界最小級の猫」として知られる、シンガポール原産の猫です。小柄で体重は2〜3kgほどしかありませんが、非常に筋肉質でしっかりした体つきをしています。大きな耳と、アーモンド型の大きな瞳が、小顔の中に映える愛らしい顔立ちです。被毛はセピアアグーティと呼ばれる、温かみのあるブラウン系のグラデーションが美しく、被毛1本1本に濃淡があるのが特徴です。

性格:
小さな体からは想像できないほど、好奇心旺盛で活発な性格です。「小さな猫の妖精」とも呼ばれるほど、常に遊びを探しており、高い場所に登ったり、部屋の中を駆け回ったりするのが大好きです。人懐っこく甘えん坊で、飼い主さんの後をついて回る姿もよく見られます。一方で、臆病な一面もあるため、大きな物音や環境の変化にはストレスを感じやすいです。

かかりやすい病気:
遺伝性ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症)という、貧血を引き起こす遺伝性の病気に注意が必要です。この病気は遺伝子検査で確認できます。また、夜盲症から失明に至る可能性のある進行性網膜萎縮症(PRA)のリスクも知られています。

 

ヒマラヤン

特徴:
ヒマラヤンは、ペルシャとシャムを交配させて生まれた猫種です。ペルシャのふっくらとした体格と、シャムの美しいポイントカラー(顔、耳、足、尻尾の色が濃い)を受け継いでいます。深いブルーの瞳と低く潰れた鼻が特徴で、被毛は長く密集しており、非常に豪華な印象を与えます。穏やかな見た目とは裏腹に、意外と運動能力が高い猫でもあります。

性格:
親種であるペルシャと同様、穏やかで温和な性格をしています。あまり活発に動き回ることはなく、静かでゆったりとした時間を好みます。飼い主によく懐き、甘えん坊ですが、自立心も持っているため、べったりと依存することはありません。鳴き声は小さく、物静かなので、落ち着いた環境を好む方におすすめです。

かかりやすい病気:
親種であるペルシャと同様、多発性嚢胞腎(PKD)のリスクが高いです。また、短頭種であるため、鼻腔狭窄症(呼吸がしにくい)や流涙症(涙やけ)などの呼吸器や眼に関する疾患にかかりやすいという特徴もあります。日頃から目の周りを清潔に保ち、呼吸の状態に注意してあげることが大切です。

 

 

いかがでしたでしょうか。何種類知ってましたか?これから猫様を家族に迎えたいと考える方にとって、最適なパートナーを見つけるためのヒントとなれば幸いです。

 

 

※この記事は公式ブログの再掲載です。本編は👉こちら 

「初めて猫様をお迎えする」と決めた時、心構えと同じくらい頭を悩ませるのが、何を準備すればいいかということですよね。インターネットで調べると、たくさんの猫用品が出てきて、どれが必要なのか分からなくなってしまいます。

 

先日「初めて猫をお迎えする人へ」の記事をまとめたばかりですが、もう少し猫おばさんの独自視点から、本当に「これだけは絶対に必要だった」というものと、ライフスタイルや猫様の性格に合わせて後から検討しても大丈夫なものをお伝えします。あれこれ買いすぎた失敗を繰り返さないためにも、賢く準備を始めましょう。

猫様を迎える前に用意したい!絶対に必須だったものリスト

このリストにあるものは、猫様の基本的な生活を守るために不可欠なものです。これだけは必ず、お迎えする迎前に準備しておきましょう。

 適切なフードと水

猫様の健康の基本は食事です。迎える猫様の年齢(子猫か成猫か)に合った「総合栄養食」を準備しましょう。お迎えする前に食べていたフードをブリーダーや保護団体に確認し、最初は同じものを与えるのが安心です。また、新鮮な水をいつでも飲めるよう、水飲み場を家の中の複数箇所に設置してください。猫様は水の鮮度に敏感なので、こまめな交換を忘れずに。

トイレと猫砂

猫様は非常にきれい好きで、トイレの場所と清潔さが最優先です。体格に合ったサイズのトイレは必須アイテムです。数は、頭数+1個が理想とされています。猫砂は種類が豊富ですが、最初は迎える前の環境で使っていたものと同じものから始めると、安心して使ってくれます。トイレの種類猫砂の種類は事前に知っておいたほうが良いですね。

安心して過ごせる場所(隠れ家)

猫様は新しい環境に慣れるまで時間がかかります。初日は特に、隠れる場所がないと大きなストレスを感じてしまいます。専用のケージやベッド、または猫様が入れるサイズのシンプルな段ボール箱でも構いません。外から見えない場所で、安全に過ごせる「自分だけの空間」を確保してあげましょう。

 

我が家の場合は、もちは私の巨大ベッド下を初日の数時間隠れ家としてました。くもは来た時から、隠れることなくケージから出たがる子でした。とはいえ、怖いこと(ピンポンの音とか)があると、巨大ベッドの下、もしくはクローゼットの中やキャリー等に逃げ込みます。特に何かを準備しなくてもクローゼット、押入などにいつでも逃げ込めるようにしてあげるだけでも良いと思います。

爪とぎ

猫様にとって爪とぎは、爪の手入れだけでなく、縄張りを主張したり、気分転換をしたりする重要な行動です。爪とぎを用意しないと、ソファや壁、柱が被害に遭う可能性が非常に高くなります。最初は猫様の好みがわからないと思いますので、まずは平置き型、壁掛け型(縦に使うもの)の2種類は用意してみるのがおすすめです。

 運搬用のキャリーバッグ

猫様を家にお迎えする際や、動物病院に連れて行く際、災害時の避難など、猫様を安全に運ぶためにキャリーバッグは必須です。特に、初めてのお迎え時は猫様にとって大きなストレスになるため、安全でしっかりした作りのものを選んであげましょう。キャリーバッグは常に開放しておくと、隠れ家としても使えますので、おすすめです。

食器

フード用と水用の食器をそれぞれ準備します。人間のお皿ではなく、猫様用があるとなおよしです。猫様のヒゲは非常に敏感なため、ヒゲが器に当たらないよう、口が広くて浅いタイプがおすすめです。素材は、匂いや雑菌がつきにくい陶器やステンレス製が良いでしょう。

ライフスタイルに合わせて検討すべきものリスト

以下のアイテムは、お迎えする前に準備する物としては必須ではありませんが、飼い主さんのライフスタイルや猫様の性格によっては、生活の質を大きく向上させてくれるものです。必要に応じて検討してみましょう。

自動給餌器・自動給水器

忙しい時や、朝早く起こされてしまうことを避けたい場合に非常に便利なアイテムです。決まった時間に自動で給餌・給水ができるため、猫様に規則正しい生活習慣をつけさせることができます。ただし、最初は手動でフードと水を与え、猫様の食欲や飲水量の変化を観察することが重要です。これは病気の早期発見にもつながります。

 

我が家は早朝にもちにたたき起こされることがお迎えしてすぐくらいからあって、思い切って給餌機を導入。朝だけ給餌機にお世話になってます。給水機はきれいなお水をいつでも…という思いで、こちらも早い段階で導入。色々使ってみたのですが、こちらがおすすめですよ。

猫用ベッド

「きっと気に入ってくれるはず」と奮発した豪華なベッドは、残念ながらただの置物になることもあります。猫様は、飼い主さんの服の上、暖房の効いた床、シンプルな段ボール箱など、意外な場所でくつろぐことが多いのです。まずは家にあるもので試してみてから購入を検討しても遅くはありません。

大量のおもちゃ

カラフルでたくさんのおもちゃを買っても、猫様が本当に気に入ってくれるのはごくわずかです。猫様の好奇心は新しいものに向かうことが多いので、一度に大量に与えるのではなく、少しずつ出して遊んであげるのがおすすめです。ただの紐とかシンプルな物のほうが喜んでくれたりしますので、ちょっとずつ購入で大丈夫です。

高機能なキャットタワー

猫様は上下運動を好むため、キャットタワーは良いアイテムです。しかし、最初から高価で巨大なものである必要はありません。猫様の性格や成長に合わせて、シンプルなものや、壁に設置するタイプなど、様々な選択肢があります。子猫ちゃんの場合は、いきなり大きなタワーには登れませんし、猫様は運動するためにキャットタワーには登ってないようで、お部屋を見渡したいとか、お外を見たいといった気持ちなので、まずは、家の家具でそれを満たしてあげればよいのかなと思います。

まとめ

猫様との暮らしに本当に必要なものは、快適な「衣食住」をシンプルに満たすものです。高価なものでなくても、猫様は十分に幸せに暮らせます。大切なのは、たくさんの「モノ」を用意することではなく、猫様という新しい家族がどういう子なのかを知ってあげること。

このリストが、あなたの猫との素敵な暮らしを始める一助となれば幸いです。

 

※この記事は公式ブログの再掲載です。本編は👉こちら 

猫様を家族に迎えることは、人生を豊かにしてくれる、かけがえのない経験です。愛くるしい仕草や、気まぐれな行動に、毎日癒されます!しかし、その一方で、猫様との生活は楽しいことばかりではなく、一つの命を預かるという重大な責任が伴います。

「可愛い!」という気持ちだけでお迎えしてしまうと、後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになりかねません。この記事では、初めて猫様をお迎えする人が、後悔しないために知っておくべき心構え、必要な準備などをご紹介します。

猫様をお迎えする前に知っておくべき3つの心構え。

 

まずは自分自身に以下の3つの問いかけをしてみてください。

生涯にわたる責任を負えるか

猫様の平均寿命は、今や15年〜20年と言われています。これは、あなた自身の人生における大きな節目(就職、結婚、出産、引っ越しなど)と重なる可能性があります。どんなライフイベントが起きても、猫様を家族として大切に、愛情を注ぎ続けられるか、改めて考えてみましょう。猫様は環境の変化に敏感な生き物です。一度家族になったら、生涯を通しての幸せを保証してあげられる覚悟が必要です。

経済的な準備はできているか

猫様との暮らしは、初期費用だけでなく、生涯にわたる費用がかかります。

 

初期費用: 迎え入れる費用(ブリーダーや保護団体への支払い)、キャットタワー、ケージ、トイレ、食器、おもちゃなど
月々の費用: フード代、猫砂代、消耗品など
医療費: 予防接種、健康診断、病気や怪我の治療費など

 

特に、医療費は予想以上にかかる場合があります。病気や怪我はいつ起きるかわかりません。万が一に備えて、ペット保険への加入や、貯金を検討しておくことも重要です。

猫の習性を理解できるか

猫様は、人間に媚びず、自由で気まぐれな生き物です。夜中に走り回ったり、壁や家具で爪とぎをしたり、思い通りにいかないことも多々あります。ただ「可愛い」という感情だけで迎えるのではなく、彼らの本能的な行動を理解し、受け入れる心構えが大切です。猫様が安心して暮らせる環境を整えることで、お互いにとって快適な共同生活が送れるようになります。

迎える前に揃えるべき必須アイテムリスト

猫様を家に迎える前に、最低限必要なものを準備しておきましょう。

食事関連

フード: 迎える猫の年齢や状態に合わせたものを用意。子猫の場合は「キトン」用、成猫なら「アダルト」用を選びましょう。
食器: 餌用と水用の2つ。陶器製やステンレス製は、匂いがつきにくくおすすめです。

フードの選び方や、給水機のおすすめは別途まとめてます。参考にしてください。

トイレ関連

トイレ本体: 猫様の体の1.5倍ほどの大きさで、砂が飛び散りにくいタイプがおすすめ。
猫砂: 猫様の好み(鉱物系、木系、紙系など)は様々なので、最初は少量ずつ試してみましょう。
スコップ: 汚物を取るための必須アイテムです。

トイレの選び方猫砂の違いは別途まとめてます。もちをお迎えする時に準備物のリストを保護施設の方に前もって頂いたのですが、トイレといっても、そのトイレに種類があるなんて想像もしてませんでした💦その違いを知ってトイレを買いたかったです、ホントに。

生活関連

ケージまたはキャリーバッグ: 災害時や病院への移動、来客時など、猫様の安心できる場所として役立ちます。
キャットタワー: 上下運動を確保するために非常に重要です。ストレス軽減にもつながります。
爪とぎ: 複数箇所に設置し、猫様が好きな場所で爪とぎができるようにしてあげましょう。
寝床: 猫様が落ち着いて眠れるように、ベッドやクッションを用意してあげてください。

 

我が家は特に寝床を用意してません。ただ、落ち着いて眠れる場所は準備してます。夜は一緒に寝るし、キャットタワーでも寝れるし…。あると良いですが、必須ではないのかなと思います(ウチの子基準ですが(笑))

遊び関連

おもちゃ: 猫じゃらし、ボール、トンネルなど、様々な種類を用意して、猫とのコミュニケーションを楽しみましょう。

 

沢山あっても買ってしまいます(笑)猫様によって好きな物が違うので、色々試して買う方がよいかな。最初からたくさんは必要ないと思います。我が家では、トンネルは遊びだけでなく、寝ぐらにもなってましたよ。

グルーミング関連

ブラシ: 毛玉防止のため、短毛種・長毛種問わず、定期的なブラッシングが必要です。
 

爪切り: 定期的な爪切りは、爪が伸びすぎることによるトラブルを防ぎ、人間が怪我をするのを防ぐためにも必須です。

 

美意識高い系男子猫のもちがブラシ大好きなので、色々使ってます。良かったらブラシの選び方もご覧くださいね。

迎える先で準備物は違う?保護猫とブリーダーの違い

猫様を迎える方法は、大きく分けて「保護猫」と「ブリーダー」の2つがあります。それぞれで、準備する物や心構えに違いがあることを知っておきましょう。

保護猫を迎える場合

準備物の違い: 多くの保護団体では、譲渡される猫様はすでに避妊・去勢手術済み、ワクチン接種済みであることが多く、これらの費用が譲渡費用に含まれていることがほとんどです。そのため、医療費の初期負担が抑えられます。


心構え: 成猫の場合、過去に辛い経験をしている猫様もいます。最初は人間を怖がったり、隠れて出てこなかったりするかもしれません。根気強く、愛情をもって接し、時間をかけて信頼関係を築く心構えが必要です。

ブリーダーから迎える場合

準備物の違い: 避妊・去勢手術やワクチン接種は、自分で行う必要があるため、別途費用がかかります。また譲渡自体に費用がかかります。


心構え: 遺伝的な病気や性格について、親猫から詳しく知ることができます。ただし、信頼できるブリーダーか見極めることが重要です。見学をさせてもらい、親猫や子猫の飼育環境が清潔で健全か確認しましょう。

まとめ

猫様との暮らしは、人生に大きな喜びと安らぎをもたらしてくれます。しかし、その素晴らしい経験は、事前の十分な準備と、一つの命を最後まで大切に守り抜くという強い覚悟があってこそ得られるものです。

 

猫様をお迎えすることは、新しい家族を迎え入れ、共に人生を歩んでいくこと。この記事を参考に、猫様との生活が、あなたにとっても、猫様にとっても、幸せで豊かなものになることを願っています。

 

※この記事は公式ブログの再掲載です。本編は👉こちら