沢山の試練を乗り越えた黒玉ちゃん、そしてふうちゃん | teamねこのて活動日記〜命を繋ぐために〜

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2018年4月に結成した兵庫県伊丹の「team ねこのて」です。保護と譲渡を主にしているボランティアグループです。M代表の自宅シェルターには、現在約80匹の保護猫が暮らしています。日々の活動を報告をしていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

いつも、ブログを読んで下さって、
ありがとうございます。

チームねこのて応援ボランティアのFです。

今日は、黒玉ちゃん(くろちゃん)と、
ふうちゃんのお話をしたいと思います。


さかのぼること、2023年の冬。

チームねこのての里親さんから、
病気の猫ちゃんを保護してあげたいとの
相談が、M代表にありました。

その猫ちゃん(くろちゃん)は、
目は潰れて化膿しており、

ビッコを引いていて、
怪我をしている様子でした。


交通量の多い地域のため、
他の猫ちゃんは、車に轢かれたりしてしまい、
くろちゃん1匹だけが、残っていました。


ご近所の人から、ご飯をもらっており、
その方には、少し気を許していたそうです。


『とりあえず、捕獲して、治療をしてあげよう。』
と言う事になりました。


【2023年、6月30日】

捕獲をして下さったので、
動物病院で診察をしてもらうことに
なりました。


くろちゃんは、酷い毛玉が出来ていました。


カチカチの鎧を着ているようで

ブロードラインも、つけられませんでした。




エイズは陽性。口内炎が酷く、
グラグラしていていた歯は、抜いて頂きました。

片目欠損。

避妊手術はしていないようで、
過去に何回か出産経験をしているようですが、
今は、子育てはしていません。

酷い骨折の痕があり、
既に、変な形でひっついてしまっているので、
足を引きずっています。




『骨折は、かなりの激痛だったと思います。
よく頑張ったね。』
と、先生が声をかけて下さいました。


『飼ってくれる人を探します。』と
保護主さんがおっしゃって下さいました。

里親探しは、難しくなるかも知れませんが、
まず今は、チームねこのてで預かって、
体調管理と人に慣らす事を、焦らずゆっくりと、
やって行く事になりました。



くろちゃんの事を、私たちは、
『黒玉ちゃん』と、呼ぶようになりました。


毛玉をカットしてもらった黒玉ちゃん。





約1ヶ月後。

少し、毛が伸びて来ました。







黒玉ちゃんを保護してから、
約1ヶ月半くらい経った、
23年8月15日のこと。

黒玉ちゃんは、子猫を出産しました。

保護した時には、妊娠2週間だったようです。

あまりにも、お腹が大きくなかったので、
皆んな、妊娠している事に気づかず、
出産した時は、驚きました。

M代表も、ボランティア歴20年で、
初めての経験だったそうです。


子猫は、2匹生まれたのですが、
1匹は、無事に生まれてくれたのですが、
もう1匹は、残念ながら、死産でした。

子猫の名前は、台風の日に生まれたので
『ふうちゃん』と名付けました。

亡くなった子の分も、大切に育てて行きたい。
そう、思いました。



黒玉ちゃんは、しっかりと子育てをしてくれて、
ふうちゃんとの穏やかな日々を送っていました。



ふうちゃん





しかし、再び、黒玉ちゃんに
試練の時が訪れました。

急にご飯を食べなくなってしまいました。

風ちゃんの体重も減って来たので、

『これは、大変!』と言うことで、
風ちゃんは、ミルクボランティアさんに
預かって頂き、

黒玉ちゃんを、動物病院に連れて行きました。


診察の結果、風邪と酷い口内炎、
そして、急性腎炎と分かり、入院したのですが、

その後、子宮に穴が空いていて、
蓄膿症にもなっていることも、分かりました。

膣から血の塊が連なって出て来ていて、
悪露が溜まっているようです。

このままでは、命が危ない。

危険を伴うけれども、子宮を摘出する手術を
しなければいけなくなりました。

ただ、体力が持つかどうか分からず、
手術中に亡くなるかも知れないとの事。

色んな事を乗り超えて来た、黒玉ちゃん。
どうか、手術が無事に成功しますように。



そして、手術は、無事に成功しました。

子宮はボロボロで、酷い状態だったそうです。

ただ、これで、スッキリ治る訳ではなく、
既に、体が弱っているので、
何処まで、回復出来るのかは、
分からないとの事でした。


それから、10日ほど経った頃。

先生が、尽力して下さったおかげで、
無事に退院する事が出来ました。

血液検査の結果も、
ほとんど問題がありませんでした。



と、喜んでいたのも、束の間。

今度は、ふうちゃんが
FIPになってしまいました。

ミルクボランティアさんが、
一生懸命治療をして下さいました。

おかげで、無事に寛解することが出来ました。


エイズの疑いがあるとも言われていましたが、
結果、陰性でした。

元気になった、ふうちゃん。
6月9日の譲渡会の練習参加もしましたよ。



下にいるのが、ふうちゃん。

大きくなったでしょ。



良いご縁が繋がる事を、願ってます。



現在の黒玉ちゃんですが、
腎臓の数値が悪く、点滴に通っています。





もう、かなりの高齢にも、関わらず、
出産や色々な病気を乗り越えた、黒玉ちゃん。

お外の暮らしが、どれだけ大変な事なのか、
黒玉ちゃんを見ていると、よく分かります。
こんな体で、本当に頑張って来たんだなと思います。

そして、優しい保護主さんに保護してもらえて
本当に良かったです。


これからは、腎臓の治療をしながら、
ゆっくりと過ごしてもらえたらなと思います。



【譲渡会のお知らせ】




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いつも、ご支援をありがとうございます。







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