レイくんの話 | teamねこのて活動日記〜命を繋ぐために〜

teamねこのて活動日記〜命を繋ぐために〜

2018年4月に結成した兵庫県伊丹の「team ねこのて」です。保護と譲渡を主にしているボランティアグループです。M代表の自宅シェルターには、現在約80匹の保護猫が暮らしています。日々の活動を報告をしていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

こんにちは、ねこのてのKもんです。

レイくんは、6年前
1匹だけでいるところを、おじさんに拾われました。
おじさんは、一人暮らしでした。

おじさんは、毎日小さなレイくんにミルクをあげて
大切に育ててくれたそうです。
レイくんは、おじさんの家族になりました。

それから何年かして、おじさんは病気に
なってしまいました。
命に関わる恐ろしい病気です。

おじさんは、自分に何かあった時
レイくんがどうなるのか、とても心配しました。

おじさんが入院することになって
おじさんのお世話をしていた福祉の方や
病院の関係者の方々が集まって相談をしました。
普通は、飼っているペットのことまで
心配して何とかしようと動いてくれることは
滅多にありません。

おじさんは生活保護を受けていましたので、
お金のかかる施設にレイくんを預けることは
できませんでした。

色んな偶然が重なって、おじさんの入院中は
M代表が預かることになりました。

おじさんの2度目の入院中、レイくんは
夕方になると、遠吠えのような声で鳴きました。
1度目の入院の時は、鳴くことはありません
でしたので、ビックリしました。
まるで、おじさんに会いたい!と叫んでいる
ようでした。

おじさんもレイくんに会いたい!と
思い続けていました。
目も見えなくなり、動くことも出来なくなって
もう長く生きられないと悟ったおじさんは
みんなが止めるのも聞かずに
無理やり退院しました。

M代表は慌てておじさんのところに
レイくんを連れていきました。
おじさんは、「ありがとう」と言ったそうです。

それから3日後、レイくんと一緒に寝ている時に
おじさんは静かに天国に旅立ちました。


レイくんは、シェルターの子になりました。
「レイくん、おじさんを見送ってくれたんだね。
ありがとうね。お疲れ様やったね」
と声をかけると、いつもはウーウー唸るのに
落ち着いた目で、じっと見つめてくれました。

レイくん、また家族を見つけよう。
レイくんのことを一番心配してたおじさんだから
きっと喜んでくれるよ。
レイくん、頑張ろうね。


まだ心を許してくれませんが、
スタッフみんなで、レイくんを見守りたいです。