ティアハイム大阪裁判の詳細 | teamねこのて活動日記〜命を繋ぐために〜

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2018年4月に結成した兵庫県伊丹の「team ねこのて」です。保護と譲渡を主にしているボランティアグループです。M代表の自宅シェルターには、現在約80匹の保護猫が暮らしています。日々の活動を報告をしていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

ニュースで放送された、ティアハイム大阪の
裁判ですが、いよいよ11月13日に
2回目の公判が開かれることになりました。




今日は、M代表がこの裁判を起こすにあたった
経緯を、M代表の言葉でお知らせすることに
いたしました。
少し長い文章ですが、どうか何があったのか
お読みいただけたら幸いです。



「昨年7月、尼崎で猫9匹犬3匹を飼っているお宅が、事情があってその子達を飼えなくなったらしいとボランティア仲間から電話が来ました。どうしても引き取ってくれる人が居ない場合は、愛護センターに連れて行かれるだろうとの事でした。

猫2匹は馴れているが、後の7匹は全く触れないようだとの事、里親募集に苦戦しそうですが、とにかく引き取って馴らすしかないと覚悟を決めました。


その後、馴れてる2匹はボランティアのMさんが里親候補さんを見つけてくれたと(実はその後譲渡は不成立になり、現在ねこのてのシェルターに2匹は居ます)。犬は、奈良のボランティアさんが里親さんを見つけてくれたと。馴れない猫7匹はボランティア団体が引き取ったと聞きました。


どこのボランティア団体なんだろう。ありがたいなぁと思っていた矢先、そのボランティア団体を不審に思い心配する人から電話がかかって来たのです。


話を聞くと、若い男性2人が、愛護とは程遠いやり方で、酷い動物臭のする汚い車に捕獲器で捕まえた猫達を詰め込んで行ったらしく、飼い主さんに本当に大丈夫な団体なのかを聞いて欲しいと頼まれたそうです。


その話を聞いて、私も不安になったので、元飼い主さんの娘さんに電話をかけて聞いた所、ティアハイム大阪という団体に1匹につき1万円、7匹で7万円を渡して里親募集を頼んで引き取ってもらったそうですが、猫に会わせてもらえると聞いていたのに、どうやら話が違うようで、連絡も取りづらく、対応に誠意が無いことが分かって、今は凄く心配をしているとの事でした。


慌てて調べると、ティアハイム大阪にたくさんの猫を渡したが、行方不明になっているとの情報が他の団体からもあり、とにかく猫達が心配なので、ボランティア仲間のHさんと元飼い主さんと一緒にティアハイム大阪の事務所に直ぐに行ってみました。


事務所はあまり人の出入りがないような殺風景な所でした。S代表と名乗る26歳の男性と話をしたところ、シェルターが無いので、引き取った犬猫達は30人の預かりボランティアさんに振り分けて預かってもらっていると説明を受けました。

事務所には狭いケージに入れられた大人猫3匹と子猫が1匹いて、子猫のケージには水もフードも入れてないのが気になりました。

私達は、とにかく7匹を返して欲しいと訴えましたが、なかなか良い返事はもらえず、必死でお願いしたところ、ようやく飼い主ではなく、私に譲渡という形でなら返しても良いという事になり、気になっていた子猫1匹も連れ帰れる事になりました。その際に譲渡誓約書を私から申し出て記入しました。まさかとは思いましたが、S代表は譲渡誓約書を交わす事に慣れていないようでした。念のため、4日後に7匹も譲渡してもらう事も誓約書に書き加えました。


その時、S代表から、預かった時の7万円を元飼い主さんに返したいと言って来ましたが、元飼い主さんは拒否。どうしても返したいとの事で7万円は返され、その7万円は私が預かる事になりました。


約束の日の2日前、どうしても心配で、S代表に電話をすると、既に5匹は譲渡して後の2匹もティアハイム大阪で譲渡をすると言われました。

やっぱり不安は的中しました。


約束が違うので納得行かない、譲渡したなら証拠として誓約書と写真を見せて欲しいと言いましたら用意出来ると言うので、2日後に事務所に行く事になりました。本当に用意出来るのか⁉️本当に譲渡したのか⁉️


2日後、元飼い主さんの娘さんも加わり、4人で事務所に行きました。

私は、「約束していたのに、勝手に他に譲渡されては困る」と言いました。

するとS代表は「お金を返したんだから文句を言うな」と言いました。

やっぱりそう来たか…。と思いました。

とにかく誓約書と写真を見せて欲しいと言ったところ、今日は無理だが、たぶん用意出来るだろうと曖昧な返事をされました。残りの2匹だけでもこちらに譲渡して欲しいと伝え、仕方ないので一旦帰り、連絡を待つ事になりました。


ところが案の定、わずか数日後に他の2匹も譲渡したとだけ、元飼い主の娘さんに連絡があり、その後は連絡が取れなくなりました。


触れないくらいに馴れていない大人猫を、わずか数日で、しかも7匹全部を譲渡出来るなど、ボランティアなら誰でも無理だと分かります。



私達は、弁護士に相談して裁判を起こす事にしました。

ティアハイム大阪に今回の説明して欲しいですし、今までに引き取った沢山の犬猫をどうしたのか❓他にもトラブルを起こしていないか❓その事も確かめたかったからです。

そして何より、しっかり調べずに簡単に犬猫を渡してしまう危険性を世間に知ってもらいたかったからです。


テレビの放映では、わかりづらかった内容を簡単に説明させて頂きましたが、次回の裁判は1113、大阪地裁であります。


現在、ティハイム大阪は行方不明です。

連絡も全く取れません。

ネット募集していた沢山の犬猫達も行方不明です。」




長い文章を読んでいただきまして、ありがとうございました。






くろ(上)と、ちびくろ(下)

9匹の猫たちのうち、唯一残った2匹です。
くろは、シェルターの中を走り回るのが大好き。
ちびくろは、引っ込み思案だけど、お掃除ボランティアさんに相手をしてもらうのが好きな子です。

他の7匹の兄弟たちは、行方不明のままです。