こんばんは、ねこあしです(*・∀・*)ノ
本日ご紹介させて頂くのは、イギリスの作家レイチェル・ジョイスによる小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」を映画化した「ハロルド•フライのまさかの旅立ち」



近所のポストから返事を出そうと家を出るハロルドだったが、途中で考えを変え、800km離れた場所にいるクイーニーのもとを目指してそのまま手ぶらで歩き始める🚶♂️

ハロルドには、クイーニーにどうしても会って伝えたい、ある思いがあった。

800kmというと、東京から広島あたりの距離。
シニアが手ぶらで歩くには、中々の距離だ。
いや、シニアじゃなくたって、きつい。
時には野宿、川で沐浴(寒そう🥶)
目的地に着いたときには、ボロボロだった。
ホスピスにいる友人を訪ねるなら、早く着くように電車で行けばいいのに、などと思ってしまう私は「思い」という部分を完全にすっ飛ばしてしまっているのだろう。
ハロルドには歩いて行くことがクイーニーの命に繋がると信じたかったのだ。
かつて息子を失った際に自暴自棄になった彼を庇って会社を追われることになった友人の命の灯を守りたい一心で、ひたすら歩を進めていく。
ハロルドの身を案じながらも、ハロルドがゴール28km時点で弱音を吐き始めたときには、電話越しに夫に発破をかけ、鼓舞する妻の支えも素晴らしい👏
息子デイヴィッド(アール・ケイブ)の自殺以来、ずっと直面することを避けてきた二人が、漸く本音で向き合えた瞬間。
そして、1人で夫の不在を案じるモーリーンのよき理解者でもあった隣人レックス(ジョセフ・マイデル)
彼もまた、過去に癌で妻を失くしていた。
「深刻な病態だと医者から聞き、妻も俺も戦うことを諦めてしまったんだ。どうして彼女に生きることができると言ってやれなかったのかと後悔している。ハロルドは、それを伝えようと歩いているんだ」
事実、彼が歩き続けた数ヶ月の間、クイーニーは生きた。
「歩いて君のもとへ向かうから、着くまで待っていてくれ」
と、出かけに託したハロルドの言葉に希望と生きる勇気を見いだしていたのだ。
イギリス映画らしい、人間の感情を豊かに描いた作品🎥

