こんにちは、ねこあしです(*´∀`*)ノ
本日ご紹介させて頂くのは、煙草の煙によって家族が化学物質過敏症を発症した一家が同じ団地に暮らす一家を提訴し、両家の間で巻き起こったトラブルを描いた、実際に起きた事件、横浜副流煙裁判で提出された日記を基にしたドラマ「[窓]MADO」
郊外の団地で暮らすA家の娘・英美(二宮芽生)は、階下に住むB家の部屋から立ち上る煙草の煙に苦しんでいた😣
もともと歌が好きで、よくベランダで歌っていたのが煙害によって歌えなくなり、英美の体調は日ごとに悪化していく😷
心配する父・英夫(西村まさ彦)はこの状況をなんとかしようと手を尽くす中、英美に「化学物質過敏症」の疑いがあることを知る。
彼は医師から診断書を出してもらい、B家に対して4,500万円の損害賠償を求める裁判を起こす。
本作のテーマとなった横浜副流煙裁判とは、監督の実家が原告として提訴された起きた事件らしい。
珍しく、上映前にざっと当時の事件について調べて予習済みでの鑑賞🎥
で、見た印象としては(少なくとも外見的印象は)B家はよくない。
その意味では、実在モデルがあるだけに、いずれかを糾弾するようなことにならないよう配慮された描き方なのかもしれない。
が。
その上で見たとしても。
A家の娘・英美の症状には、心因性の影響を感じずにいられなかったし、パニック状態を引き起こすことも何度もあったことから、重度の神経症的な状態を疑わずにはいられなかった。
誰か、心内の受診を提案してあげれば彼女の当時の状態は随分楽になっただろうに(作田学医師も、診察もせずに虚偽の診断書を書くくらいなら、患者の状態を正確にアセスメントし、心内へリファーすべきだったのだ。そうすれば、医師法違反という重い烙印を押されずに済んだのに)
作中では「B家によそよそしい態度をとる」程度でしか描かれていなかったが、実際には、マンション中を巻き込んで、A家への嫌がらせがあったという😨
尤も。
事件の顛末を見ればわかるように、日に2本前後の煙草を防音室で吸っていたB家の父の煙が英美の症状の原因であると特定できる証拠はなく、裁判ではA家の起こした訴えは棄却されたのだが。
集団圧力の同調行動というものは、これほどに人間関係を狂わせるものなのだ。
欧州ほど個を重んじない日本において、一旦社会で「悪」と決まったものは、徹底的にやり玉に挙げられ、糾弾される存在となる。
↑ 舞台挨拶。
5分ほど遅れて始まった舞台挨拶は、当初西村さん抜き(渋滞にはまって遅刻)
開始後、5分遅刻で西村さん登場。
息を切らせながらでも、長い挨拶で見事に〆ていらっしゃいました👏
今回評価は、☆☆☆★★の3.2
2022.12.16鑑賞
ところで。