こんばんは、ねこあしです(*´∀`*)ノ
本日ご紹介させて頂くのは、両親の死により、年の離れた弟の面倒を見ることになった女性が
医者を目指す夢を追うのか、それとも幼い弟のために生きるのか、人生の選択に揺れる葛藤を綴ったヒューマンドラマ「シスター 夏のわかれ道」
看護師として働きながら、医者になるため大学院進学を目指すアン・ラン(チャン・ツィフォン)
ある日、長らく疎遠だった両親が交通事故で亡くなり、会ったこともない6歳の弟アン・ズーハン(ダレン・キム)が突如現れる👦
姉だからという理由で親戚から養育を押し付けられた彼女は、弟を養子に出すことにするが、養子先が見つかるまで面倒を見ることになる。
ズーハンに振り回されるアン・ランだったが、徐々に幼い弟を思う感情が芽生え、彼女の決意は揺らぎだす。
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中国のお家的な親戚の圧や、欧米なら一発で虐待案件になりそうな体罰、前時代的な男尊女卑的差別(一人っ子政策の影響もあるのだろうが、弟を望むあまりに幼い娘に「障害のあるフリをしろ」と言ってのけ、反発した娘を殴りつけるとか日本ならあり得ない)には辟易したが・・・
アン・ズーハン役のダレン・キムの可愛さは、反則だ😍
撮影時、僅か4歳半だったとゆー彼の演技力には、終始舌を巻く😲
本作の魅力の半分以上は、彼だ❤(彼の演技の見たさ故に、2週間で3回見た)
小憎たらしさ(喧嘩中に姉の顔に唾吐いたときには、映画の中の話なのを忘れてぶっ飛ばしそうになった。ちなみに姉のアン・ランも別シーンでBFに唾を吐いているが・・・唾吐きって、もしかして中国文化?)と、可愛さと、子どもの持つ全部を持ってる🐥
でも、男の子なんだよ。
姉が夢を叶えたいのをわかっているから、離れたくなくても、涙を堪えて平気なフリをする。
見えないところでは、くちゃくちゃに泣いてるのに(ノ_・。)
落ち込んでいる姉に、クッキーみたいなのにお湯注いで持ってきてくれたときは、苦笑😅
(まずそうだとしても)食うしかないだろ。
そして、言う。
「もうご飯も少ししか食べない。肉まんも食べたいって言わない」
「どうしたの?」
アン・ランが尋ねる。
「だから、僕を売らないで」
いじらしすぎるだろ°・(ノД`)・°・
園の友だちのヤーヤーに手伝って貰って、こっそり電話を手に取る。
「ボールをぶつけられたこと怒ってないの」と彼女に言ってもらうと、「僕を貰って」と一度会った里親候補に伝える姿も姉を思ってのこと☎
どんなシーンにおいても、彼の演じる表情は、一々生き生きしている。
しかし・・・。
中国って葬式で麻雀するのね😵(日本なら不謹慎だと一喝されそうだが、供養になるらしい)
叔父さん(シャオ・ヤン)、だらしなさ過ぎて愛嬌すら感じてしまったわ。
ラストでアン・ランが「叔父さんが父さんだったら良かったのに」と言ってたのも何だかわかる。
しかし、「やられたら、やり返せって教えたでしょう?」と姪に言ってのける伯母(ジュー・ユエンユエン)とは・・・
さすが中国、一々激しい😓(取っ組み合いも当たり前)
アン・ランが感情的になってズーハンの服をバサバサ彼に投げつけ、ドアを開けて「出ていってよ」と怒鳴ったときに、ドアを閉めて、くるりと姉の方に向き直り、冷静に「落ち着いてよ」と、姉に声をかけたときのズーハンの姿が、アン・ランや伯母夫妻や従姉、その他諸々の人々の激しさに引き気味だったねこあしには、どれほど安堵の存在だっただろうか。
アン・ランが駅のトイレで彼を置き去りにしたときも、泣いて姉を探すが、出会えた姉に「どこに行ってたの?」と問うと(当然の疑問だ)「私もトイレに行っただけよ」と嘯く彼女を振り返り、「嘘をつくと、鼻が伸びるよ」と言ってのける大人顔負けさ😲(しかも、背も高いし脚も長いもんだから、余計に大人びて見える)
一方で、朝っぱらから「肉まん食べたい」とギャン泣きする(両親の葬儀の直後の不安定さは大いに考慮すべきだが)場面もあり(子どもあるあるだが)、本当に場面ごとにくるくると変わる表情から目が離せない。
ちなみに、随分若く見えるアン・ランは、一体いくつの設定なのか気になっていたのですが、
実際にはチャン・ツィフォンは役の設定より5歳若いそうです。
コレは・・・
今年見た中では、「プアン」「愛する人に伝える言葉」と並ぶベスト3だわ😆
今回評価は、☆☆☆☆★★の3.8
2022.11.26&28&12.4鑑賞
