こんにちは、ねこあしですぅ
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意味なく、語尾を伸ばしてみました![]()
本日は、新宿にあるワインバーMARUGO5でのランチのご紹介から・・・
鶏もも肉とポロネギのペペロンチーノ
ランチは、丸パン、ドリンク、自家製ポテトサラダ付~っ
丸パン・・・オレンジ色だったけど、もしかしてハロウィンにちなんでパンプキンだったのかしらん![]()

パスタは少々茹で過ぎだが、ランチに食べても気にならない程度の軽めのガーリックは嬉しい配慮
(もう一つの日替わりパスタがタコだったので、パスタの食べたかったねこあしには他に選択肢がなかった)
まぁ・・・ピカデリーの近くにあるので、昼頃に映画をみる時には、チケット購入後の時間調整に使い勝手が良いのです![]()
さて☆
そんな本日ご紹介させて頂くのは、熱血営業サラリーマンの「人生の一大プロジェクト」(自らの弁です)を描いたドキュメンタリー作品の「エンディングノート」
ずっと気になってはいたのですがね、都内でも2館のみでの上映とゆーこともあり、10/1より公開だったのですが、中々機会を得ないまま、後回しになってしまってました
(気になっている方は、是非ともお急ぎ下さい)
40年以上勤めた会社を67歳で退職し、第二の人生を歩み始めた矢先にステージ4のガン宣告を受けた砂田知昭氏が、人生の一大プロジェクトと銘打ち、余命僅かと告げられた自ら人生の集大成へのプロセスを刻む様を、氏の次女である砂田麻美監督が父に成り代わってのナレーションを行いながら描いた作品
まず、この手の作品ではよくありがちな・・・いわゆるお涙頂戴的な作品ではないことは、特筆すべきだ![]()
いや、むしろ、驚くべきことに・・・上映中には何度となく、そこかしこから笑いが漏れ聞こえてくるのだ![]()
その秘密は・・・掲載の写真からもそのお人柄が推測できるが・・・退職前には役員にまで上り詰めた熱血エリート営業マンとゆーイメージからは程遠い(失礼!)砂田氏の、非常に、愛すべきキャラに集約されるだろう
不謹慎などと言うなかれ・・・カメラをもって彼を追い回す麻美監督に「著作権の侵害(?)だよ」と、冗談で応える砂田氏の、家族との微笑ましいエピソードの数々には、思わず笑わずにはいられなくなるのだ
両親のなれそめのエピソードについて、麻美監督が尋ねたときの会話・・・
「パパは何で、ママと結婚したの?」
尋ねる娘に、語る父・・・
「やけのヤンパチ」
・・・・・・・・・・・これから死に逝く人とは思えない、ふざけた発言である・・・・![]()
「誰でも良かったの?」
そりゃあ、聞きもするだろう。
「そんなことはないよ。私にだって好みはあるんだから。可愛い顔してたんだよ、マッチ売りの少女みたいなカッコしてさぁ」
アラま
オノロケですか![]()
「暗かったんだけどね」
・・・・・・∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
落としどころも忘れない・・・さすが敏腕営業マン、会話のツボは心得たものだ![]()
そぉ。
生前、砂田氏は40年も勤めた会社を退職する際の挨拶で、惜しみながらも、笑顔で送り出してくれる部下たちを前にして、「一生懸命仕事やってきてよかったな」と、語ってもいる![]()
こんな風に、自分の人生に対して本気で言える人は、どのくらいいるのだろうか![]()
モチロン、もっと沢山やりたかったことはあったに違いないが、それでも悔いなく自身の人生を振り返ることができたのは、それだけ氏が懸命に、自分の人生を生きてきた証なのだろう
(実際、彼はがん告知を受けた後、今まで以上に精力的に、人生を楽しんで生きることに邁進する。例えば・・・名古屋に住む94歳の母親を伴って、旅行にいったり・・・。てか、このばーちゃんが、砂田氏の母らしく、とても94歳には見えないお元気な方で、息子が仏教式よりも簡素に行えるとゆー理由で改宗して、教会式を行うと言った際にも「あぁ、いいんじゃない」と、ケロリと了承し、ぱくぱくアワビステーキを平らげていく)
段取り命と自称する砂田氏は、死の2日前に病床を訪れてくれた旧友を指し、こんなことも言う・・・
「彼と趣味があうのはね・・・」
ふんふん
「髪が薄いところ」
・・・・・・・・・・・・・
(せっかく見舞いに来てくれた友人に向かってなんてことをっ!?)
とても、この2日後に天国へと旅立つ人間の言葉とは思えない・・・まだまだ50年くらいは生きそうな勢いだ
少々遡っての死の4日前・・・
一時体調を崩して、急遽入院した砂田氏に、赴任先のアメリカから慌てて家族で帰国した長男(砂田氏に似て、段取り命なのだそう)が、「万一の時のために聞いておくけど、連絡しなきゃいけない相手とか・・・」と、話し出すと、息も絶え絶えの病床で
「それはね、みんなPCに入ってるから・・・」
さすがの段取り人生ではあるが、人生には常にハプニングは付き物・・・
「そのはずがさ、データが飛んじゃってるんだよね」と、続ける長男に、
「その場合のために、コピーがとってある・・・」
と、ちゃっかり補足~っ![]()
どんだけ万全なんですか、アナタ・・・
死の直前(3日前)の病室で、アメリカから一時帰国した長男一家も加わっての家族たちのいる光景は、まるでここが病院だとは思えないほど賑やかで・・・そして笑顔に満ちる空間だった
(背景が白くなけりゃ、フツーに過程のリビングでの団欒風景だ)
あぁ、この人は、仕事も一生懸命やってきたけど、それと同じくらいに、家族を懸命に愛し、そしてまた家族たちも
その愛情を充分に受けて育ってきたんだなぁ・・・そんな風に、心底感じる。
自分の死の直前に、長年連れ添ったかつてのマッチ売りの少女に「やっとゆっくりできると思ったのに、最後まで慌しくてごめんな」と、気遣う度量のデカサ深さ
(意識のなくなる直前には、名古屋の母に電話をして「先に逝っちゃってごめんね。大丈夫?俺は心配ないからさ」と、伝えている)
人は自分が死ぬ時、ここまで誰かのことを心配できる余裕を持てるものなのだろうか
懐の深さを感じずにはいられない
(さすがに最後のシーンでは、今まで和やかだった会場内のアチコチで、啜り泣きが聞こえた)
生き様に憧れる人はいても、死に様にまで憧れることのできる人は、早々いない。
こんなことを言っては不謹慎だとお叱りを受けそうだが・・・それを承知で敢えて言わせていただくことができるのであれば。
幸せな、死に方をした人だ。
最後まで、家族を愛し、その愛した家族に愛され、囲まれながら、旅立っていった・・・。
それは、まさに彼の生き様の集大成だ。
幸せに生き、幸せに、死ぬ。
カッコいい生き方をした人なんだな。
彼のように、人生を終えることができたなら、人生、概ね成功だ
派手な演出や奇抜な脚色もないが、本当の意味で胸に訴えてくる本作評価は、☆☆☆☆★の4.0
ブログネタ:師匠的な人いる?
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ねこあしは、今の人生をそれなりに気に入っている


(※ 旧・ネコカレではない・・・あいつは、宇宙人だと思っている)言っておくけど、未練とかゆーハナシじゃないよ

彼と出会わずにいたら、きっと今のねこあしではない。






