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「猫の王国」シリーズのなかでも要注目なアイテムが、おやつやふりかけにぴったりの「秘伝のかつおぶし」。今回は、そのおいしさの秘密に迫ろうということで、「旨み濃厚製法」を開発したかつおぶし博士と呼ばれている方のもとへおじゃましてみました。

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さっそく、名刺交換タイム。で、びっくり。かつおぶし博士、ただのニックネームかと思っていたら、本当に『農学博士』って書いてある。でも、D氏は笑顔がやさしくて、とっても気さくな方。しかも、とっても物知りだったのです(って、当然か。博士ですからね、なにしろ)。

D氏 かつおぶしというと、伝統製法でつくっていると思われるでしょう。でも、「旨み濃厚製法」は、伝統のよいところを活かしながら、まったく新しい手法を取り入れているんです。それで、いままで以上のおいしさを実現したんですよ。あ、残念ながら、具体的な製法は秘密なんですけどね。効果としては、旨みのもとであるアミノ酸が多くなる製法ということですね。分析した結果では、普通のかつおぶしに比べて、この製法のかつおぶしは総アミノ酸量が約1.3倍になっていました。

アミノ酸の量が多いっていうことですか、それはすごいですね。アミノ酸って、猫にとってもおいしいと感じるものなんですか。

D氏 猫には、猫に必要な必須アミノ酸というものがあります。この「秘伝のかつおぶし」には、それが普通のかつおぶしよりも多く入っているんですね。身体が必要としているものは、食べておいしい。これは人間でも猫でも同じじゃないでしょうか。それから、かつおぶしを削ってしまうと、酸化しやすくなって、すぐに味が落ちてしまいます。それを防ぐために窒素を充填したり、中身を出しやすいようにパッケージを静電気防止フィルムにしたりと、いろいろと工夫しているんですよ。

なるほど、「秘伝のかつおぶし」のおいしさの秘密は、伝統の技と最新技術の融合ということだったんですね。それにしても、また出てしまいました、企業秘密。でも、「猫の王国」には、それだけいろんな「おいしさの秘密」がつまっているということですね。さて、かつおぶし博士の講義は、まだまだ続きます。

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だんだんと明らかになってきた、「猫の王国」のおいしさの秘密。何よりも、テマと時間をかけてしっかりと開発されていることがポイント。タイを拠点に開発されたということで、国の違いによる苦労なんかもあったのでは? 前回に続き開発担当のT氏に聞いてみよう。タイだけにタイヘンでした、っていうのはなしですからね。

真面目そうなルックスで、ひたむきさの中にボケをかませる余裕もあるT氏。「猫の王国」の開発では、タイでの生活も長かったそう。でも、半分観光気分だったりしてないですよね。

T氏 それがですね、タイを拠点に開発していたのですが、嗜好性テストは日本でやってたんです。やっぱり日本の猫ちゃんに確認しないといけませんから。タイでサンプルをつくる。日本に送る。で、テストの結果が出るのが1週間とか2週間後。ま、待ってる間は当然・・・観光ですよね。なんてことはぜんぜんなくて、観光どころか寝るヒマもないほど忙しかったんです。現地のスタッフに、我々の考えをわかってもらうだけでも大変でした。たとえば、パッケージの中の粒がこわれたりしないように、梱包する段ボール箱の強度テストをするときも、「何でそんなことするの?」っていうんです。一事が万事、そんな具合で、コミュニケーションの時間が長かったですね。もちろん、理解してもらってからは、スムーズに運んだんですけれど。

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本当に観光してないんですか。まあ、深く追及するのはやめましょう。現地の人とのコミュニケーション以外にも、苦労されたことってありませんか。

T氏 もちろん、たっぷりありますよ。「猫の王国 フィッシュイン」は、ドライフードのトップブランドにまで育てたいという意気込みで開発したので、いろんなところにこだわっていますから。この製品の一番の特長である「お魚を練り込む」という点も、つくる過程のどんなタイミングで練り込めば最もおいしくできるのかなど、何度も確認しました。さらに、「おいしさ」にはイメージも大切ですから、パッケージにどんな素材を使い、どう組み合わせるかにも気を配りました。タイの印刷会社を数社訪問して、見た目が美しく、どの組み合わせが機能的かを確かめたんです。もっとも、猫ちゃんに伝わるかどうかわかりませんけどね。

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いやあ、その熱意、きっと猫たちにも伝わってると思いますよ。ウチのコたちも、「猫の王国」のパッケージを見るとよってきますから。うーん、「猫の王国」のおいしさの秘密、ひとつは開発スタッフの熱意にもあったのですね。さて次回は、「猫の王国」シリーズの中で、ふりかけやおやつにぴったりの「秘伝のかつおぶし」のおいしさの秘密に迫ります。