鈴虫寺 | 毎日笑って過ごしたい~2012年耳下腺癌摘出~

毎日笑って過ごしたい~2012年耳下腺癌摘出~

2012年夏、耳下腺腫瘍の摘出手術を受け、検査の結果、悪性(腺房細胞癌)と診断されました。
2023年現在、幸い再発や転移もなく、穏やかで楽しい毎日を送っています。

お久しぶりです。


ここのお友達は
みんな元気に過ごせていること
とても嬉しく思っています。


今年の6月に
手術から5年を迎えました。


5年前に
友達に病気のことを伝えたとき
お守りを貰いました。


京都の鈴虫寺というところのお守りで
『これ持ってれば大丈夫だから。』
との言葉と共に。


友達も、その何年か前に、お願い事があり
鈴虫寺に行き
その時に、何個か買っておいて
(願い事がある人にあげるために)
最後の1つを
わたしにくれました。


鈴虫寺のお守りは
1つだけお願いを叶えてくれます。

わたしは5年前の夏に
『5年間、再発や転移をしませんように。』
とお願いをしました。

今思うと少し贅沢なお願いだったと思います。
お守りの期限はだいたい1年なのに
5年間もなんて。

5年間。

あっという間だったけど
色々なことがありました。

病気のだいたいのことは、ここに記してきました。

半年に1度の検査の結果の日までの
不安定な日々。

結果が良くても
また半年後を思うと
全然喜べなかった頃。

そしてあと半年は普通に暮らせるんだと
半年単位でしか、先を見られなかった。
1年先も5年先も考えられなかった。

身近な人たちと
ここで出会った人たちに
支えられて
5年を迎えることができました。


ありがとう。


鈴虫寺のお守りは
お願い事が叶ったら
直接お礼に行く方法だけでなく
行くのが難しい人は郵送でもお礼が出来ます。

はじめの頃は
5年先のことまでは考えられなかったのだけど

3年過ぎたあたりから
お礼の方法を考えるようになりました。

鈴虫寺に直接行きたい気持ちが強くなり
少しずつ準備を始めて

両親が背中を押してくれたということもあり
子どもたちは両親にお願いをして

今月上旬に
念願の鈴虫寺へ行って来ました。





とても素晴らしい所でした。
緑がキレイで
空気も凛としていて
美しいけど落ち着く
そんな場所でした。

中でお茶菓子と共に説法を聞くことが出来ます。
ユーモアたっぷりの
心が温まるお話なのですが

途中

『5年間、無事に過ごせんだ。
ここに、本当に来られたんだ。』
と思ったら
感極まってしまい
泣きそうになってしまいました。

ちょっとここで泣くのは…と思い
堪えましたが

あの時の気持ち。
あの感極まった瞬間が

この5年を全て凝縮していると

今は思います。


願いを叶えてくれたお守りを返納し

新しくお守りを買いました。

次の願いは…

悩んだけど
やっぱりこれ以上の願いはなくて

また、同じです 笑

『5年間、再発や転移をしませんように。』


鈴虫寺に行けて
嬉しかった。

願いが叶って
嬉しい。

今、元気で
本当に嬉しい。