鬼滅の刃劇場版のアクションに感動した記念で、まとめてみます
狙って観るほどのアクションファンではないのですが
ただ動きがあるだけじゃなく、ストーリーとよく絡み合っていて、切れ味がいい場面が好きです
●以下、基本的に激しくネタバレになります
それでも良ろしければどうぞ~
(順不同です)
〇鬼滅の刃<煉獄VS猗窩座>
日本アニメの頂点、実写でもこんな場面なかなか見たことないです
しかも敗者を、負けてゆく人を見つめるというのは新しいですよね
また鬼の猗窩座が、煉獄さんの実力を高く評価していて、戦いながら
「おまえも鬼にならないか?」と執拗に誘いをかけてくるというのも
斬新だと思います
劇伴音楽がまた最高です、盛り上がったと思うと、ふっと無音に
なったりして、感情がジェットコースターみたいに揺さぶられる
なんだか、自分の生き方をも問われてるような…
アクションを見ながら、観客が泣いていて、自分も頑張って生きていこうと励まされるという貴重な経験でした
〇ベン・ハー<ベンハーVSメッサラ>
古い映画だから、これCGなしなんですね
ローマ帝国の馬車競争での対決です
巨大なコロシアムのセットを建てて、本当に4頭立ての馬車を
10台近く爆走させて撮影している
リアルが生み出す、ものすごい迫力、スケール
ベンハーが操る美しい白馬達がはあはぁしながら懸命に走る
悪役メッセラの黒い馬たちと何度もせめぎあいます
ぶつかり合い、もし馬車から落ちれば、後ろからきた馬車に轢かれて
ズタズタになってしまう
ここのスタントも、今のCGにも劣らない、いったいどうやったの?
と驚愕するレベル
ベンハーとメッサラの積年の因縁が、ついに決着をみる見事な場面でした
〇7人の侍<野武士VS村人&雇われ浪人 最後の戦い>
やっぱりこれがトップかな
野武士軍団の数が多いので、それまでは柵を設置したり工夫して
少しずつ相手の戦力を削っていくのですが、とうとう村の中に誘い
込み、最後の決戦という場面、まさに総力戦です
縦横に走り回る騎馬武者に、慣れない槍で立ち向かう村民
何本もの刀を地面につきたて次々と斬りまくる浪人たち
女たちの悲鳴、たたきつける雨とぬかるみ
火縄銃の銃声が響き、いつも冷静だったまとめ役の大将が叫んでいる
「菊千代!菊千代!」
村を守って倒れた人たち、すべての犠牲が、ひとりひとりが本当に心に刺さる、喪失感
勝っても喜べないほどに胸が痛くてたまらないクライマックスです
〇エイリアン2<母船に戻ってきたリプリーVSマザーエイリアン>
これも全編すごいですけど、やっとエイリアンの星から脱出できて
母船の格納庫に戻ってホッとした瞬間なんですね
このへんの緩急、上手いなぁ
異変を感じて見上げると、なんとマザーが着陸船の船底に!
あっという間に、仲間のアンドロイドを引き裂き、女の子を追い回す
その間に倉庫に入ったリプリーが、荷物運搬用の金属製パワースーツを着て迎えうつ
「さあ、来い!ビッチ!」(カッケーwww)母性VS母性の激突
マザーの触手の鋭い攻撃が、何度もスーツの金属柵に当るが守られる
格納庫の圧力扉を開けて、マザーを外に吸い出そうとするリプリー
しかし、マザーが靴を掴んで離さない
空気の噴出に巻き込まれ転がってゆく女の子を、上半身だけになったアンドロイドが掴んで助けるとか、息をもつかせぬSFらしい展開に感心します
〇続・夕陽のガンマン(良い人VS悪い奴VS汚い奴)
珍しい3人での対決、それぞれキャラが立ちまくっていて、今までも
追いつ追われつ、裏切ったり、協力しあったりしてきた関係性
石の広場で向かい合うガンマンたち、いったい誰が誰を狙って最初に引き金をひくのか?
照りつける太陽、探り合う視線、緊迫した空気をモリコーネの音楽が
これでもか、と盛り上げます
イタリア製の西部劇、安っぽいマカロニ・ウェスタンと馬鹿にされがちですが、むさくるしい男たちがただじっと立っている、それがどこかオペラのように神話的に思えるのが不思議
若き日のクリント・イーストウッドの立ち姿が決まっています
以上でした~
まだまだあるんですが、とりあえず最初にパッっと浮かんだアクション場面で書いてみました
今度は、怖かった場面でまとめてみようかな