ジンクス∞漁猫~最終章:TRY AGAIN02 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

「ん?
 僕が代わりに揉もうか?」
 僕はさり気なく笑う。
 すると蜜柑ちゃんが涙を浮かべる。
「一先輩ひどいです……
 みゆき先輩助けてください!」
「私が揉むの?」
「みゆき先輩まで……」
 蜜柑ちゃんは、がっくりと肩を落とす。
「はぁ。
 仕方がないなぁ……
 葉月先輩、そろそろ胸を揉むのをやめてあげてください」
「ダメだよ。
 一君。
 揉むのをやめたらそこで試合終了だよ?
 この感触、やめられないとまらない。
 さぁ、一君も揉むのよ!」
「揉めば、僕の人生が終わります」
「いいのよ?揉んでも……?」
 葉月先輩が、誘惑の目で僕を見つめる。
「それは、先輩が決めることじゃないでしょう?」
「じゃ、蜜柑ちゃんがいいって言えば揉むの?」
 う……
 口の勝負では女の人には勝てない。
 僕は静かに、川名さんの方を見た。
「それ以上、蜜柑ちゃんをいじめるのなら先輩の胸をもみますよ?」
「え?」
「先輩も胸が大きそうですよね?」
 葉月先輩が、一歩下がる。
 でも、川名さんは言葉を続ける。
「先輩の胸、柔らかそうです。
 一さん、胸が柔らかいお姉さんは好きですか?」
「へ?」
「好きみたいですよ。
 一さんの目がそう言っています。
 揉まれますよ?揉みますよ?揉ませますよ?」
 葉月先輩の手が止まる。
「さぁ、一さん。
 行くのです」
「いや、それはちょっと流石に……」
 僕も一歩下がる。
 そして、蜜柑ちゃんはそそくさと僕の後ろに隠れる。
「……一さんバリアです」
 蜜柑ちゃんが、そう言って涙目で葉月先輩の方を見る。
「んー。
 仕方がない。
 一君に胸を揉まれよう」
「え?」
 僕は、思わず声を上げる。
「それで、一君を貰おう」
「え?」
 川名さんも声を上げる。
「一君を私が貰って一番困るのは誰だろうねー?」
 そうして、葉月先輩の反撃がはじまる。