道長は、走る。
そして、中庭に出る。
すると1人の少年が現われる。
13は、その少年を睨む。
十五は目を丸くさせ言葉を放つ。
「式髪君?」
「久しぶりだな?
十五!
俺の新しい力で、お前を倒す!」
式髪が、そう言って複数の怪物を空から召喚する。
「僕も新しい力で君を倒す!」
十五も構える。
「では、十五……
ここは、任せてもいいかのぅ?」
道長が十五に尋ねる。
「はい!」
十五は、頷き。
怪物に触る。
触られた怪物は、静かに消える。
「なんか力が湧いてくる」
十五は、そう言って自分の手を見る。
「主の力は、敵の魂を吸収すればするほど強くなる。
ここで経験を積めば相当な戦力になれるぞ」
道長が、そう言って13とプレゲトンを掴む。
「十五君1人に任せて大丈夫なの?」
13が、抱かれながら道長に尋ねる。
「それは、わからん。
じゃが、亜金を護衛しているヤツ……
光狩 いずみ、通称赤い目のモルテは強敵じゃ。
恐らく戦闘能力だけではワシよりも強く実力はギルドベルゼブブの中でもトップクラスじゃ。
ヤツをどうにかしなくては、この戦いは負ける!」
道長は、そう言って扉の奥に入る。
そして地下に向かった。
「どうして階段を降りるのでやんすか?」
プレゲトンが道長に尋ねる。
「亜金とモルテの魔力はこちらから感じるのじゃ」
「そうでやんすか……」
道長が地下の扉を強引に開ける。
すると両手両足を束縛され目隠しされている亜金といずみを見つけた。
「亜金みっけ」
プレゲトンが、呟く。
「この声、プレさん?」
「亜金君助けに来たよ」
13が、そう言っていずみに銃を向ける。
しかし、13が銃を打つよりも早く走る。
「さぁ、プレゲトン!
早く亜金を解放するのじゃ!」
「了解でやんす」
プレゲトンは、素早く亜金に近づき拘束具を外した。