この子13~第九章:闇を喰らう07 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法



「玉藻の相手はね……」


美幸が、そう言いながら周りを見渡し大きな声を出した。


「遥!
 いるんでしょ!
 出てきなさい!」


するとゆっくりと綺麗な容姿の女の看護師が姿を現す。


「お姉さま……
 いつから気づいていたのですか?」


看護師が、そう言うと美幸がため息交じりに答える。


「ずっと私たちのことを付けていたでしょう?
 この子の名前は、猫鍋 遥。
 私の妹で見てのとうり看護師をしてるわ」


13たちが、遥の方を見る。


「ほら、遥!
 自己紹介!」


美幸が、そう言って遥の背中を叩く。


「えっと、猫鍋遥です……
 あと亜金のお姉さんやってます……」


遥がそう言って頭をぺこりと下げる。


「頭が低い!
 そんなに頭下げなくていい!」


美幸が、そう言って笑う。


「で、この人強いの?」


13が、尖った口調で言う。


「結構強いわよー。
 重力を自在に操ってびゅんびゅんよ!」


美幸がそう言って指を左右させる。


「遥さんも呪いもち?」

「うん」


遥が頷く。


「そっか……」


13も頷く。


「あと増援も呼んだ」


遥がそう言うと2人の女子生徒が現われる。
13は、その2人に見覚えがあった。
タナトスとレテだ。


「タナトスちゃんとレテちゃん……」


プレゲトンが、目を丸くさせる。


「今回だけは、手を組んであげる」


タナトスが、胸を張ってそう言った。


「共同戦線……」


レテが小さく呟く。


「学園三大美女が揃った……」


後藤も小さく呟いたが誰も反応しなかった。