「玉藻の相手はね……」
美幸が、そう言いながら周りを見渡し大きな声を出した。
「遥!
いるんでしょ!
出てきなさい!」
するとゆっくりと綺麗な容姿の女の看護師が姿を現す。
「お姉さま……
いつから気づいていたのですか?」
看護師が、そう言うと美幸がため息交じりに答える。
「ずっと私たちのことを付けていたでしょう?
この子の名前は、猫鍋 遥。
私の妹で見てのとうり看護師をしてるわ」
13たちが、遥の方を見る。
「ほら、遥!
自己紹介!」
美幸が、そう言って遥の背中を叩く。
「えっと、猫鍋遥です……
あと亜金のお姉さんやってます……」
遥がそう言って頭をぺこりと下げる。
「頭が低い!
そんなに頭下げなくていい!」
美幸が、そう言って笑う。
「で、この人強いの?」
13が、尖った口調で言う。
「結構強いわよー。
重力を自在に操ってびゅんびゅんよ!」
美幸がそう言って指を左右させる。
「遥さんも呪いもち?」
「うん」
遥が頷く。
「そっか……」
13も頷く。
「あと増援も呼んだ」
遥がそう言うと2人の女子生徒が現われる。
13は、その2人に見覚えがあった。
タナトスとレテだ。
「タナトスちゃんとレテちゃん……」
プレゲトンが、目を丸くさせる。
「今回だけは、手を組んであげる」
タナトスが、胸を張ってそう言った。
「共同戦線……」
レテが小さく呟く。
「学園三大美女が揃った……」
後藤も小さく呟いたが誰も反応しなかった。