「助けに来た……?」
十五は、首を傾げる。
「はぁ?
助けるってどういうことだ?
平成の仕置き人か?」
リーダー格の男子生徒が、そう言って笑う。
「上手いこと言うね。
君達を殺したら万事解決だね」
「はぁ?
俺達を殺すだってよー。
頭、沸いてるんじゃね?」
リーダー格の男子生徒が、そう言うと周りにいた男子生徒達が笑う。
13は、ゆっくりと人差し指をリーダー格の男子生徒に向ける。
「バン!」
13が、大きな声をあげる。
するとリーダー格の男子生徒の頬から血が流れる。
「な、何をした?」
リーダー格の男子生徒が、頬に手を触れる。
「銃を撃ったんだよ」
13が、そう言うと手からゆっくりと銃が出現する。
「な、なんだ?
そんなおもちゃで俺がビビるとでも思っているのかよ!」
男子生徒は、13を突き飛ばすとポケットからナイフを取り出した。
「君、バカでしょ?
ナイフで銃に勝てるわけないじゃん?」
「ああ?
おもちゃだろう?
こっちは本物だ!
負けるわけがない」
リーダー格の男子生徒もそう言ってナイフを取り出す。
「はぁ……
仮におもちゃだとしよう。
でも、君達のナイフでは僕のこの銃には勝てないよ」
「黙れ!」
リーダー格の男子生徒は、13に向かって突き刺そうとするが避けられる。
「君は、ナイフを突き刺すタイプか……」
13は、そう言ってリーダー格の男子生徒の額に銃口を向ける。
「な、なんだよ!
やれるモノならやってみろよ!」
「君には、チャンスをあげない。
懺悔する時間も与えない。
おやすみ、さようなら……」
13が、引き金を引こうとしたその時、亜金が13の手を左手で押さえた。
右手には、スマフォが持たれていた。
「ダメだよ。
至近距離で撃ったら痛いだろうから……
怪我しちゃうよ」
亜金が、そう言うとリーダー格の男子生徒は亜金の腹部をナイフで刺した。
「糞が舐めてんじゃねぇよ!」
「やばいっすよ……!
刺しちゃ不味いっすよ!」
男子生徒達は、そう言ってその場から逃げた。