今日は、俺から由香さんに電話をかけました。
気になる事が一つあったので……
いつものマクドナルドで14時に待ち合わせ。
由香さんは、いつもよりきっちりとメイクして、俺の前に現れた。
「猫さん御待たせ……」
「や、やぁ……」
「話って何かな?」
「うん……
その前に、場所を変えようか?」
「いいけど……
どうしたの?
顔が怖いよ」
俺は、由香さんの手を握りしめるとマクドを出た。
そして、向かった先は、徒歩でチャペルココナッツ。
「え?猫さん?
え?」
由香さんは、戸惑っていた。
そりゃ、戸惑うと思う。
でも、俺は真剣でした。
「ここまで、あとをつけてくるって事は……
刑事さんですよね?」
俺は、そう言うと後ろを向きました。
すると、そこに居たのは福田さんだった。
「まさかとはと思ったが……
ばれていたか……??
いつからだ?」
「そんなの、ずっと前からに決まってるじゃない
最初、ストーカーかと思ってたもん」
「ストーカー?
はて、私達がマークしていたのは、猫君だけだが……」
「嘘だ!
だって、私ずっと杉山って人に跡をつけられていたもん!」
「杉山??
杉山太郎の事を言っているのか?
アイツならもうとっくに警察を辞めているよ」
「え?」
「さて、尾行がばれたんじゃ仕方が無い……
俺は、帰らせて頂くよ」
福田さんは、そう言うとその場を去って行きました。
「杉山が警察を辞めた?」
「どういう事だろうね……」
「……」
「それよりどうするの?
ここまで連れてきたの猫さんだよね?」
「あ、えっと……」
「はぁ……
マクドに戻ろう……」
由香さんは、そう言うと苦笑いを浮かべながら俺の手を引っ張りました。
ごめんね、由香さん……
※この物語は、フィクションです。
実在する人物・団体とは、一切関係ありません。