まおうのえにっき:十七話 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

万桜は、尊を職員室に送った後、教室に向かった。


『おはよう。』


そう、声を掛けてきたのは、愛衣だった。


『ねね、さっきの男の子誰??』


『あぁ・・・昨日、言っていた知り合いの・・・』


『へぇ・・・。もしかして、万桜さんの彼氏さん?』


『いや・・・ちが・・・』


万桜がそこまで言いかけたとき、その話を聞いていた男子が

騒ぎ出した。


『えー。万桜さん彼氏いるのー??』


『えー、俺狙ってたのにー』


その後、クラスは教師が来るまで、その調子で大騒ぎだった。


光ある時は、人の生活での日常、そして光無き時は、夜の退治・・・

万桜は、その両立が出来るのかどうか、心配でならなかった・・・。


兄様は、なぜ・・・

なぜ、学校にも行けとおっしゃったのだろう・・・。

夜の仕事だけ、昼間は待機でもよかったのでは・・・。

万桜が、そんな事を考えていると、クラスの担任と共に、見知った

顔が一緒に入ってきた。


『大神 尊です。』


教師の紹介よりも、自分の紹介をする非常識さ・・・。

間違いなく、神の【大神 尊】だ・・・

万桜は、思った・・・


私の悩みは、はぐれ神の事だけでは、すまなそうだ・・・