万桜はウキウキしていた。
魔王の子供として育ったため、学校と言うものを知らなかった。
神社の神主さんと、一緒に学校に登校した。
学校に着くとすぐに職員室に案内され、神主さんとはそこで別れた。
若い女性が万桜の前に立ち、自己紹介をした。
『今日から、貴方の担任になります、村井亜由です。
よろしくね♪』
『あ、はい、こちらこそ、よろしくおねがいします。』
『じゃ、教室に案内しますね。』
亜由はそう言うと、くるりと回転して、職員室を出た。
万桜も、それについていった。
『さて、ここが今日から、貴方の教室になる1-Bよ。
と言っても、この学校は二クラスしかないんだけどね・・・』
と言いながら苦笑いを浮かべた。
万桜が教室に入ると、見覚えのある顔が二つあった。
美神零と美神愛衣。
先に大声をあげたのは、愛衣の方だった。
『あー!!!』