モテない男~六話 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

それから流れた時間は思ったより早く…
光弓の如く過ぎていった。

あれから橘さんは
会社を辞めて、実家の方へ帰ったらしい
笹山さんとは挨拶こそはするけど
会話らしい会話はしていない…

本当は彼女が助かって嬉しいはずなのに
どこか寂しい感じがする…
正しい答えなんて何もなく、

やっぱり、そんなトコなのか…

と無理やり思う事で納得するしかなかった…

今日も何もなかったように時は流れ…

時間だけが過ぎていった。

でも、きっかけなんて、
最初はホンの糸屑程度しかなかったんだ…

ある日、俺は上司に言われ、
転勤を命じられた…。
場所は兵庫の田舎の方だった。

断る理由もなく、
リセットしたい自分を切り換える為、
快く承諾した。

兵庫の転勤場所地に電車で向っていた

目的地につくとそこは激しい雨。
大阪は晴れていたので傘など
持ってはいなかった
慣れない地でのはげしい雨
田舎なモノでコンビニなんてない。
すると、あの時のあのタイミングで
女性の声が俺の耳の中で響いた。

「よろしければ、途中まで、入っていかれますか?」

懐かしいあの香と共に…