ポリープはどこに消えた???【三十一章】 | ニート脱出大作戦β

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~ニートから抜け出す108の方法

何度も、何度も繰り返し見る夢。
それは、俺が6歳の頃、病気で入院していた頃の夢。
俺は、美代を背負っていた。
美代は白血病で入院していた。
そして、長くないことを俺は知っていた。

『ねぇ、重くない??』

『重くない…』

『ねぇ、本当にいいの?』

『何が???』

『私をお嫁さんにして…』

『うん。』

『本当に???』

『うん。』

俺達は、婚約していた。
と言っても、子供がするような簡単なものだった。
俺は何も知らなかった。
死と言うものを…
俺は何も知らなかった。
俺の軽率な行為で彼女を失ってしまった事を…

・・・・・
・・・
・・


俺が目を覚ますと、手術室の前に座り込んでいた。

『夢か…
 銘さん、死なないでくれよ…』

俺は【手術中】と点灯するランプを見ながら
つぶやいた。