ポリープはどこに消えた???【三十章】 | ニート脱出大作戦β

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~ニートから抜け出す108の方法

俺は気がつくと、彼女の元に居た。
千春は息が荒く、肩を上下させ目をうつろにさせ
横に倒れていた。

彼女は俺の姿を見てこう言った。

『こんにちわ』

彼女の精一杯の挨拶だった。
俺は彼女を背負うと、院内に入り、
医師の下に走った。

医師は千春の様態を見ると
すぐに手術室へと彼女を運んで行った。
命の灯火が消えるかも知れない出来事に
俺は、怯えていた。
出会ったばかりの彼女を失う事。
いつかは自分にもやってくる事に。

俺は、前に一度同じ経験をした事がある。
それは、俺が施設に預けられていた頃の出来事だった。