ポリープはどこに消えた???【二十九章】『じゃ、私そろそろ帰るね・・・』 そう言うと、優心は病室を出て行った。 『なんだかんだ言っても、優心は 楽しいな・・・』 心の中から思った。 ふと、病室から窓を見ると噴水の前に、 あの少女が居た。 千春だ… 千春は静かに、オルゴールを聴いていた。 その姿はどこか、寂しげで悲しげだった。 暫く千春を窓から見ていると、 一瞬びっくりと動いたかと思うと、 そっと前に倒れこんだ…