ポリープはどこに消えた???【二十八章】 | ニート脱出大作戦β

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~ニートから抜け出す108の方法

千春と別れ、自分の病室に戻った時、
懐かしい顔がそこに居た。

『よ♪お久し振り』

優心は、夏休み明けに会う、クラスメイトの様な
感じで挨拶をしてきた。

『久し振り…
 元気にしてたか?』

『あはは・・・
 まぁまぁかな・・・』

優心は優しく微笑み、俺の近くまで顔を近づけてきた。

『どうして、教えてくれなかったのかな?
 お姉さん、そんなに頼りない??』

その言葉を放った、優心の顔はどこか寂しげだった。

『俺、癌になっちゃいました♪
 あはははは♪』

優心は、少し剥れた様子で、

『その様子じゃ、大丈夫みたいね。
 とりあえず、よかったと言うべきかな??』

『・・・』

『お姉さんより、早く死ぬなんて許さないからね?』

『俺より少し前に生まれただけじゃん・・・』

俺は少し、笑いがこみ上げてきた。
その姿を見て、優心が笑った。

何度も、何度も何度も繰り返してきた
やり取りが、何故か懐かしい気がした。