ポリープはどこに消えた???【二十六章】 | ニート脱出大作戦β

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~ニートから抜け出す108の方法

彼女は俺に一切れのアップルパイを渡すと、
残りの一切れのアップルパイを頬張った。

『アップルパイ美味しいですよ。』

彼女は微笑みながら言うので、とりあえず
一口、口の中に入れてみた。

リンゴの果汁を失うことなく、
アップルパイ特有のベタっとした感覚もなく、
さくっと香ばしく、パイでありながら
口の中が潤った。
気づけば、一切れ15c㎡のアップルパイは
手の中から消えていた。

『美味しい・・・』

そう、美味とはこういう事なのだと俺は実感した。
千春は、満足そうな顔で、

『早起きして、作った会がありました。』

と言い、残りのアップルパイを頬張った。