ポリープはどこに消えた???【二十五章】 | ニート脱出大作戦β

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~ニートから抜け出す108の方法

何を言っていいのかわからない空気。
いっそうのこと、
「君が退院するまで、入院するよ」
と、ウケるかどうかわからないギャグを
言ってしまえばよかったと後から後悔する。

ここは、診療所も兼ねたホスピタル病院。
すぐに治る病気で入院する奴も居れば、
そして、99.9%治らない病気の奴も居る。
ここでは、俺みたいに治るかも知れない奴なんて
まだまだ、いい方だ…

俺が黙っていると千春の方が先に口を開いた。

『お腹すきましたねぇ~』

『え?』

『彼方さんは、朝何を食べましたか??』

『俺は、トーストと紅茶を…』

『いいなぁ・・・』

『千春さんは何を食べたのですか?』

『ご飯とお魚と味噌汁です。』

『え?俺より食べる量が多いじゃないですか??』

『彼方さん知ってますか?
 お腹がすくって事はいい事なのです。
 食べれる事はいいことなのです。
 なので、おやつにしましょう!!』

千春はそういうと、どこから出したのか
バスケットから、手作りらしきアップルパイを取り出した。