海辺の診療所いのちの記録(NHK)をみた

再放送もあるらしい  



この街にはスーパーも無いそう

病院は75歳の医師のいる診療所1つ

私なら不安で不便でとても住めないなと思って見ていたけれどどうもこの町の多くの高齢な方々はどこか不思議なゆったりとした特別な時の流れに暮らしているように思えた

そしてこの町には神様のはからいによる穏やかに命を終えるためのお許しがあるかのようでした




義母が昨年末に2度目の脳梗塞からカタコト話せていたのも話せなくなり嚥下リハビリのために経鼻栄養にしたものの程遠かったとか

経鼻は鬱陶しいですからね、やっぱり手にはミトンで目のない夜間は拘束だったと想像します。

それでも3月には主人のことはわかり意思の疎通も出来てバイバイもしてたそうです



その後リハビリ病院から施設へ移るにあたり胃瘻にすると聞いたので、さて、それはどうかしら私ならしない(本人も胃瘻は嫌と意思表示していたそう)とまぁなんぼ言うても25年も前に縁切って何のお世話もしない私が話しても主人は信じず早う死んで欲しいんかくらいにしか思わないみたいですね



その後胃瘻となり施設へ

胃瘻を決断したのには全歯揃っていた事で施設歯科医からまた口から栄養が摂れる可能性があると熱心に聞かされたからだそう

えーーーそんなことあるもんか!90オーバーでっせ?!と言うたが聞く耳を持たないですよね

そして胃瘻に、、、




9年父を介護してきた姉と私は病院で、介護施設でまた病院でと沢山の現場を見てしまい父の終末に医者から胃瘻を提案された時には渋りまくった

病院は生かす施設ですよとまで言われ1週間考えさせて下さいと答えたが次もまた渋ったらじゃあ静脈からの血管栄養にしましょうと提案して下さり私達姉妹も納得した。ただその場合早いですよと覚悟も求められました

もうすっかり弱っていましたからその後はひと月でした

でもそうして良かったと今も納得しています




義母は胃瘻からひと月半

面会室へはもうベッドごとの移動

起きてるのか寝ているのかもわからず意思疎通もできすゲッソリして手も硬直していたそう

飲み込まなくなったらどうやら硬直してくるようです 脳神経の関係ですかね

そして面会中に痰がたまり苦しみ出したので慌てて施設の人を呼んで吸引処置となったそう

これ本人ホント苦しいんだよね

全ての方がこうなのかは医者じゃないし分かりませんが見てきた方々はそうでした



里から帰ってきた主人はすこぶる機嫌が悪い

胃瘻にするとこうなっていくんだよと私が話した通りに進行するのが気にいらんらしい

そして胃瘻にした事がはたして正解だったのかとの迷いもあるよう

が、3日後にはあんたの言う通りやったわと認めた



そしてこの「海辺の診療所いのちの記録」を見たあとはやっぱり自然に終わるのが一番なんやなぁと後悔を口にした



先日バランスを崩したのは義母の様子を聞いてとても可哀想で可哀想でだからあんなに言ったやんかととても悲しかったことで泣きました

このときに嫁として人としての立場がごちゃごちゃになってしまい自分の中で今までのブラックな心との整合性がとれなくなったのだと思います




誰も悪くないです

少しでも生きて欲しい気持ちはもちろんよくわかります

私は口から食べれなくなったら命の尽きる時と思っていますから延命はごめんです



この町の神様は診療所の先生なのかもな〜





お越し下さり有り難うございますクローバー