介護福祉士試験後に狙う資格として、

まずお奨めしたいのは「保育士」であります。

 

合格率は約20%前後で、前期・後期の計2回、

国家戦略特別区域限定試験を加えると年に最大3回受験できます。

 

また2年間限定で科目ごとのパート合格制度があります。

 

ただし学歴による受験資格要件があるので、

必ずこちらでご確認ください。

学歴要件さえ満たしていれば実務経験は不要です。

 

前期試験の出願はすでに終わっているので間に合いませんが、

ある程度介護福祉士試験の合格見込みについて自信があるのであれば、

後期試験の受験(10月中旬)を見据えて勉強を開始するにはちょうどよい頃合いだと思います。

 

出願時に介護福祉士登録証の写し(または社会福祉士・精神保健福祉士)

を提出することにより、筆記試験9科目のうち、

「社会的養護」・「子ども家庭福祉」・「社会福祉」

の福祉系3科目が免除になります。

 
 

毎年この福祉系3科目に悩まされる受験生が多いことを考えると、

免除を受けて受験できるメリットは大きいです。

 

免除については案外ご存じではない方が多いのですが、

保育士も福祉職であるとの視座から、

高齢者福祉分野から児童福祉分野への、

人材の流動性を高めたい狙いがあるようです(但しその逆による試験免除はありません)。

 

周囲に目を転じると、

確かに児童福祉分野に転じたい希望を持つ同僚は少なくないですからね。

 

試験問題でもそのあたりの狙いを匂わせているようで、

例えば第36回(令和5年度)の介護福祉士試験「発達と老化の理解」の

問31と問32では、そのまま保育士試験の「子どもの保健」で問われるような問題が出題されました。

 

試験界隈では

 

「介護福祉士試験なのになぜ❓」

 

という声が多く上がった問題です。

 

 

 

 

 

さて、人柱と申しましょうか、叩き台とでも呼べばよいのでしょうか、

3科目免除で私が受験した結果がこちらです。

一部科目を除き、100点満点に対し60点以上で合格となります。

 

1回目 令和4年前期試験

 

①保育の心理学 70点 合格

 

以下、体調不良による欠席により不合格。

 

②保育原理

⑤教育原理

⑥子どもの保健

⑦子どもの食と栄養

⑧保育実習理論

 

2回目 令和4年国家戦略特別区域限定試験

 

②保育原理 75点 合格

⑤教育原理 40点 合格(※50点満点)

⑥子どもの保健 50点 不合格

⑦子どもの食と栄養 65点 合格

⑧保育実習理論 65点 合格

 

筆記試験に関してはあと1科目で合格だったのですが、

その後に控える実技試験の自信がなくて結局受けませんでした。

そのまま受験に踏み切れないまま、

パート合格の有効期限も過ぎてしまった次第です。

 

仮に合格していたとしても、

児童福祉分野には進まなかっただろうと思うのですが、

勉強内容がとにかく楽しくて、

何度も眼からウロコが落ちる思いでした。

試験勉強後は児童とその取り巻く環境や制度について見る目が確かに変わりました。

 

私自身はプロフで挫折した資格としていますが、

もう一度挑戦してみようと気持ちもやぶさかではない次第です。