今日の仕事は、高齢者施設(デイサービス)への
出張講座でした。
これまで
「楽しい音読」というタイトルで
皆さまに “音読(おんどく)” をして頂くものと
「昔話はいかが」というタイトルで
紙芝居や絵本などをご紹介するものを中心に
おこなってきましたが、最近は、ちょっと違うアプローチでの
展開を始めつつあります。
また、どの講座でも、唱歌や懐メロを歌って頂いたり
簡単な体操や手遊びなどもおこなって頂いています。
今日お伺いした施設には、
N子さんという、とっても気になる女性がいらっしゃいます。
何か月か前からおいでになり始めたかたですが、表情が硬く
スタッフの皆さまも、ケアにかなりご苦労されている様子。
今日は比較的落ち着いて座っていらして
途中、向かい側に座っていらしたかたの刺激もあって
腕の体操にご参加くださいました。
さらに、休憩時間に声掛けをして、すぐお近くで
歌を歌ったら、手拍子をしてくださったし
終了後、お向かいに座ってお茶を頂きながら
(いつも、お茶とお菓子をご用意くださるので、短い時間ですが
ご利用者さまと会話しながら頂いて参ります)
ユマニチュードの基本に則り、視線をつかまえてお話ししたら
反応を示して下さり、少し会話もできました。
コロナ禍にあって、あまり緊密な状態になってはイケナイのですが
今日はどうしても、一歩踏み出したかった。 短い時間でしたが、
N子さんが(たぶん)お心を開いてくださったこと
嬉しく、有り難く思っています。
私が「ユマニチュード」を初めて知ったのは、
NHKラジオがキッカケでした。
まだ書籍もなくて、すぐに取り寄せたのがこちら。
その後、何冊か本を買って読みました。
今、皆さまにオススメしているのは、こちら。
アルツハイマー型認知症だった義父のケアに、おおいに
利用させて頂き、助かりました。
実は・・・今更ですが、つい先日こんな講座も致しました・・・
「ユマニチュード」については、これまでにも、このブログで
ちょっと触れたことがありましたが、私は
正規のインストラクターではないし、単に、自分なりに勉強して、
とっても助かったという経験からオススメしているだけなのですが、
折しも、ご家族のケアで疲れ切ってしまっているかたのお話を
伺うことがあり、あらためて「是非おすすめしたい!」と思い、
書くことにしました。
ご興味をもたれたかた。
是非、日本ユマニチュード学会のHPにアクセスしてみてください。
(ちなみに、私は「市民会員」です)
介護は、(家族であろうとプロであろうと)
決して、自己犠牲の上に成り立つものではありません。
ケアする人が辛い介護は、ケアされる人にとっても辛いものだと
何より、私自身の経験からそう思います。