台風の影響は、まだそこここに残っていますね
お見舞い申し上げます
では、猫たちの看取りについて・・・
ゴロー を、尿路結石の末に旅立たせてしまったことは
既に書きました
命日は、私共の会社の登記日
猫手帳 に翌日書いたことから、少し写します・・・
「薬入りのフードは、手からしか食べなかった。
後半は全く食事を受け付けなくなってしまった。
神経質な反面とても優しい子だった。
見た目より軽く、抱いた時のフワッとする感触が手に残る。
縁あって我が家に来て、短い間だったが家族の一員として
たくさんの思い出を残してくれたゴロー。 ありがとう。
ゴローが家で過ごした最後の夜、私は仕事で朝5時まで
起きていた。 時折のぞくと、つらそうにしながら、でも
じっと耐えていた。 あの目を忘れない。
長生きさせてあげられなくて、ごめんね。 そして
この1年4ヶ月の間、うちの子でいてくれてありがとう。」
入院から1週間、たまたま病院の都合で、一時帰宅したのが
最期の夜になりました
あとから思えば、有り難い一日だったとも・・・
きっと元気になって帰って来ると信じていたので
病院から電話があったときは、ショックでした
最期のとき、家族として一緒に居られなかったことに
大きな後悔が残りました・・・
ジローは、ほとんど病気知らずで
自分はネコだとは思っていないところがある一方
面倒見の良い仔で、親の勝手で増える弟・妹たちを
よく可愛がってくれました
歳を重ねるごとに一層寒がりになって、冬は
ファンヒーターに背中をくっつけるようにして寝ていたので
「ジーちゃんは爺ちゃんだねぇ 」 と笑っておりました
詳しいメモは、どこかにあるはずですが、見当たらず・・・
記憶の限りでは、亡くなる前年、何やら口元・・・というか
鼻の下・・・よく「ω」で表されるところの右側が腫れてきて
かかりつけの病院で診て頂きましたが、原因はよく分からず・・・
でもまあ、元気は元気で
それほど悪いモノではなかろうということで、様子見
たまたま知り合いが紹介してくださった動物病院へ行くと
何と、いきなり 私にも本にゃんにも、何の説明も無いまま
そこに注射針を
ジーちゃんが痛い思いをしただけで、何も得るところなく・・・
で、定期的にかかりつけ医に診て頂く中で
腫れている内容物は、膿などではなく、唾液であろうと。
今まで、犬では症例があり、唾液腺を取ってしまう手術の例もある
とのことで(唾液腺は人間同様複数あるので、一つ取っても大丈夫)
手術に踏み切りました
ただ、結果は・・・はかばかしくなかったのです
何度か入退院を繰り返し・・・
一度は、1か月近くにも及ぶ入院・・・
最終的には、ωの一部にメスを入れて、唾液を出すことに
傷が痛々しくて、見ているほうは辛かったのですが
幸い、ジーちゃん自身はそれほど痛がる様子もなく
(傷の位置は、先生が慎重に考えてくださいました)
傷が治ってふさがると、だんだん腫れてくる・・・その圧力なのか
傷が広がり、唾液が出ると腫れが引く・・・で、またしばらくすると
傷が治って・・・の繰り返し
2006年から2007年にかけての冬は、そんな風に過ごしました
3月に入って
目に見えて後肢が弱り、食も細くなりだんだん痩せて来ましたが
18日までは、朝夕にご飯も食べ、自力でトイレに行ったのです
19日、かなりの衰弱ぶりに、病院へ連れていくかどうか
オット君とも話し合いましたが、出来れば、長年住み慣れたこの家で
看取ってあげたいという思いのほうが、二人とも強かったのです。
事後、病院へ報告の手紙を書きました。 その一部を・・・
「20日朝、夫が見ると、居間の床に倒れていたので驚いた
とのことでしたが、まだ息はありましたので、猫用ベッドに戻し、
あたためてやっておりました。
そのうちに身じろぎをし、ベッドから這い出ようとするので、
抱いてやりますと、やや痙攣があり、深い息をしたあと一度呼吸がとまり、
しばらくしてまた深い息をし、それが最期でした。
8時50分頃のことでした。
自宅で看取りたいというのは単なる私のわがままで、
ジローにとってはもっと良い方法があったかもしれません。
それでも、ひどく苦しむこともなく、
家族に見守られながら旅立たせてやれたことで、
納得するしかありません。」
呼吸が止まると、私は名前を呼びました
「ジー、ジロー、ジーちゃん!」
すると、ふっと息を吐きます・・・つまり、息を吹き返すのです・・・
しばらくすると、また吸って・・・止まって・・・呼んで・・・
何度目だったでしょうか、横でオット君が静かに言いました
「もう、いいよね」
「・・・・・・」
そうして、ジローの呼吸は完全に止まりました。
この看取りのとき、肺呼吸をする動物は、まさに「息を引き取る」のだ
ということを、目の当たりにしました
講座でもよくお話しするのですが・・・、
人工呼吸器などなかった昔、ヒトが亡くなるとき、
つまり呼吸が止まるときを見ていたら、
息を「吸った状態」で止まった・・・
それが息を「引き取る」ように見えたわけですよね。
(私としては、この言葉がいつ頃から言われるようになったのか調べたい!)
だから、「呼吸」。 「呼」が先! なのです。
ラ〇オ体操の影響で「吸って吐く」ことが呼吸だと
思い込んでいるかたの何と多いこと!!
あ、話が横道に逸れてしまった
(講座では、毎度のこと ごめんなさい )
若干の達成感はありましたが、後悔が無いわけではありません。
獣医さんへの手紙に書いたように、納得するしかありません。
ただ、これで良かったと思える出来事が、その半年後にありました。
それは、ロクピーの最期です。
ずいぶん長くなってしまいました。 すみません
こんなぐだぐだなブログをお読みくださった皆さま
ありがとうございます
虹の橋の向こうから、かぁかに元気をくれているネコたちにも
ありがとうね
空が明るくなってきました
今日もまだ暑いかな
良い一日でありますように