「ペコロスの母に会いに行く」 | ねこままゆうゆ

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保護猫(現在5にゃん)との毎日や
仕事のこと、趣味のことなど
つれづれに・・・

昨日、
映画「ペコロスの母に会いに行く」を
見る機会に恵まれました

日頃、読み聞かせボランティアで、
月に1度お伺いしている施設
上映会を催してくださり、私たちのグループも
ご招待頂きました

会場のあちこちから笑い声が上がると同時に
すすり泣きの気配も・・・     でも、私・・・
笑えませんでした

お母さんのみつえさんが、認知症のために
色々トンチンカンな行動をしてしまいます 汗
見ているだけなら “可笑しい” です おんぷ
でも、毎日それに振り回される家族は
怒りたくなります・・・情けなくなります・・・

頭では「そういう病気なんだから」と
分かってはいるのです
でも、喜怒哀楽のある人間のこと
そうそう感情のコントロールはできません


先日のこと。
こういうことがあったの・・・と
友人に話すと、
「あらぁ、かわいいじゃないの にゃんこ。 」と・・・ え?
そうね、その後始末をする訳でもなく
そのことで痛くも痒くもないひとにとっては
「カワイイ オトシヨリ ノ エピソード」
でしかないのですよね 顔2


でも、映画を拝見して
「納得」に近づけたような気がします

これまで、義父の認知症は納得していました。
それなりに対応してきたつもりです。
納得できない義母が毎日カリカリすることに
また、義母自身のことで色々お願いしても
ちっとも分かってくれないことに、つい
声を荒げてしまいました。
義母は認知症ではないと思っていたので
少しでも「改善」していきたいと願っていたからです。
時折、オットや息子が
「しょうがないよ、ばぁばも認知症だヨ」と言っても
「そんなことはない」と、耳を貸そうとしませんでした。
これって、義父に対する義母の気持ちと
同じなんですね。
そして、ペコロス岡野氏からのメッセージ
「ボケるとも悪か事ばかりじゃなかかもしれん」
を、真に納得しました。
両親ともに、それぞれの世界でそれぞれの人生を
歩み続けているのですね。
私が良かれと思ってすることでも、それは私の独善
でしかない場合だってあるのです。
生かじりの勉強ではダメですね。

本当に、残り少なくなってきた両親の人生。
その日々を、出来る限り快適に
心穏やかに、過ごして頂きたい。
そのために、私がしなくてはならないこと
かつ、してはいけないことを、もっともっと
考えよう。
そう思わせて頂けた映画でした。

ありがとうございます。

光江様のご冥福を心からお祈り申し上げます。