絵本学会大会報告 3 | ねこままゆうゆ

ねこままゆうゆ

保護猫(現在5にゃん)との毎日や
仕事のこと、趣味のことなど
つれづれに・・・

多くの学びを頂いた大会でしたが
今日は・・・
反面教師的な部分について

それは
パワーポイントのスライドです

最近、各方面の講演で
一時期のパワポ全盛傾向から
少し変化して来ていると聞きます
使うとしても、イメージ的なスライドだけだったり
枚数がかなり少なかったり
また、ホワイトボードを併用したり・・・
とのこと。

私なりに思うのは
一見 “キレイ” なスライドで
理解したように思えても
内容が定着しないのではないかしら・・・
それは、講演者も聴講者も
画面にばかり目が行って
face to face のコミュニケーションを
キチンと利用できていないから
ではないかしら・・・ということ。

今、“キレイ” と書きましたが
“キレイ” でさえない画面構成もたくさん

たとえば・・・
 
(↑ 静岡文化芸術大学教授 古瀬敏先生の発表から)

こういうスライド、見やすいですか?

「ユニバーサルデザイン」について語りながら
この画面そのものが「デザイン」を考慮して
いないのではないかしら

私は、デザインを専門的に勉強したわけでは
ありませんが、講座用にスライドを作る中
「見やすさ」と「訴える力」については
かなり工夫をしてきました。
少しの配慮で、ずいぶん変わります

この大会で
多くの先生方のスライドを拝見しましたが、
そうした配慮が感じられたのは
お二人のみでした

あまりにも気になったので
そのうちのお一人の先生にお尋ねしたところ
やはり見せ方に工夫をなさっていると
おっしゃいました
・画像と文字のバランス
・文字の色や大きさのバランス
・改行の工夫 など
思った通りでした

実は、スピーチの原稿にも
同じことが言えるのです
原稿の場合、画像はほとんどありませんが
一番気にしたいのは「言葉のまとまり」

そして、文字数が多くなれば、それだけ
一文字が引き受ける注目度は低下しますから
文字情報としてではなく、文字の配置の工夫や
記号をうまく利用することで、
「見て分かる」構成を心がけたいのです。
 
たとえば、上記の部分をスライドにするなら

  × 「“ 読んで ”  わかる」
         ↓
  〇 「 “ 見  て ” わかる」

という感じに。
「文字数が多くなれば・・・云々・・・」は
言葉で説明すれば十分でしょう。
あえてスライドにするなら

 多い文字数 → 注意分散

程度にすれば、
見て分かる画面になりますネ

そして
発表は、「分かってもらう」ためのもの
分かってもらうには、
話し方ももっと気にして頂きたい   
・・・と、訴えたいゆうゆでした

〈追記〉
スライドの写真を掲載するに当たり
古瀬先生ご自身から
「引用出典を明示するように」とのご指示を
頂きましたので、追加致しました。