THE LAST ROCKSTARSのインタビューが載った日本語の雑誌には、前回引用した『Rolling Stone Japan vol.22』(2023年5月号、3月25日発売)の他に、『METAL HAMMER JAPAN Vol.12』(2022年12月13日発売)、『ギター・マガジン 2月号』(2023年1月13日発売)、『Rhythm & Drums magazine 4月号』(2023年3月15日発売)があるようですね。

 

『RSJ vol.22』で前回触れなかった箇所も含めて、各雑誌から気になる部分を引用し、コメントを付していきます。

 

●『METAL HAMMER JAPAN Vol.12』

 

※TLRSの部分はAmazonの試し読み機能ですべて読めます。

バンドの記者会見があった11月11日に取材。

 

──MIYAVIさんから新しいグルーヴという話が出ましたが、やはり新しいバンドとしてのグルーヴを作るには、それなりに時間を要するのでは?

 

MIYAVI

そのとおりだと思いますね。時間をかけて一緒にやっていくしかないので、この取材が終わったあとには個人練にいきます(笑)。

 

HYDE

本当に仕事を入れないでほしいよね。時間があるとYOSHIKIさんはすぐに仕事を入れちゃうので(笑)。

 

YOSHIKI

僕はその昔、TAIJIと〝グルーヴとは何か?”みたいな……グルーヴに関してすごい話し合ったりケンカをしたりしてきたんだけど。

 

SUGIZO

僕が思うに、グルーヴって愛なんですよ。相手を聴くこと、相手に合わせること。みんなが自分勝手に突っ走っちゃうバンドは、グルーヴもへったくれもないんです。

お互いを聴いてパチンと心が合ったときグルーヴが生まれると思っていて、それは速い・遅いとかではなく、そういう意識があるかどうか。

グルーヴとジャム・セッションは同じで、相手に寄り添うこと、そしてそこで自分を発揮することだと僕は思っています。このメンツはそれが得意なはずだし、しかも自分流に突っ走れる。

 

YOSHIKIさんは日テレのオーディションスタッフに謝罪させる前に、スケジュール管理をきちんとするべきですね。

相変わらず自分のスタッフのせいにしているようですので、無理でしょうけれど。

 

 

日テレオーディションと言えば、XYは3月末日でVAP(日テレ子会社のレコード会社)とは契約が切れているそうで。

元々ツイート内容(YOSHIKIさん中心、大量ハッシュタグなど)や投下タイミングからして、公式垢の中の人はYOSHIKI mobileやYOSHIKI CHANNELと同じ人かと見てましたが……。

https://ameblo.jp/sakura53yamato/entry-12773358772.html

YOSHIKIさんが本腰を入れているように見えないことで、XYファンからは批判の声も生まれつつあります。

 

また、SUGIZOさんが主張するグルーヴは、YOSHIKIさんと一緒にやる限り実現困難ではないでしょうか。

YOSHIKIさんが「相手を聴くこと、相手に合わせること」が「得意なはず」はないですし。

結局YOSHIKIさんが「自分勝手に突っ走っ」て、他のメンバーがYOSHIKIさんに「寄り添うこと」を意識しなければいけないのが現実ですよね。

 

●『ギター・マガジン 2月号』

 

Kindle Unlimited会員(30日間無料体験有り)は0円で読み放題。

インタビューはSUGIZOさんとMIYAVIさんで、HYDEさんはコメントを寄せています。

 

SUGIZO
そうだね。ただ正直、まだ見えてないんですよ(取材日は12月8日)。まだリハにも入ってないんで。本当は今日ミックスが上がってこなきゃいけないんだけど、それもまだだしね。

 

──そもそも、お2人にこのバンドの話が来たのはいつ頃なんですか?

 

SUGIZO

2年くらい前にYOSHIKIさんと話した時かな。

 

MIYAVI

僕もそれくらいの時期だったかなあ。コロナ禍になる前、2019年にYOSHIKIさんと2回くらい会ってるんだけよな。ロサンゼルスで。

 

SUGIZO

で、HYDEがYOSHIKIさんを焚きつけて2021年の7~8月に“具体的に動こう”って話になって。それで覚えてるのは、YOSHIKIさんから“ちょっと電話で打ち合わせしたいんだけど”って連絡が来たんですよ。(略)

 

HYDEさんによれば、YOSHIKIさんの構想は2016年時点で既にあったようですね。

https://ameblo.jp/nekomaki22/entry-12784485613.html

 

YOSHIKIさんはコロナ禍の前から「一緒にやろうね」と言っていて、2020年12月前後に具体的なバンドの話をした。

それが進まないままだったので、2021年7~8月頃にHYDEさんが動いたということでしょうか。

 

YOSHIKIさんは去年11月11日の記者会見で、「僕ら友達として会う機会が多くて、『今度一緒にやろうね』という話は以前からしていたんです。それがコロナ禍などを通して話す機会が増えてきて。でも、最後にとどめを刺したのはHYDEだよね」と言ってました。

https://natalie.mu/music/news/501001

 

以前のYOSHIKIさんはGACKTさんとも親しくしてましたが、その一方で仲間はずれじみた計画も立てていたんですね。

Toshlさんに対してと同じく、YOSHIKIさんにまったく罪悪感はなかったでしょうけれど。

 

●『Rhythm & Drums magazine 4月号』

 

※YOSHIKIさんのインタビューはAmazonの試し読み機能ですべて読めます。

※Kindle Unlimited会員(30日間無料体験有り)は0円で読み放題。


YOSHIKIさん単独で、取材はLA公演が終わった直後、2月16日にオンラインで実施。

因みに編集部のTLRSライブレポ(1月27日)では、HYDEさんのMC通り「6 or 9」を新曲と書いてます。

 

YOSHIKI

すごく慌ただしい日々だったので、ちょっとまだ気持ちの整理がついてないんです。コンサートに集中し始めたのは(ツアーが始まる)何週間か前からでした。とにかくすごいスケジュールで動いていたので……。

 

YOSHIKIさんではなく、他のメンバーやスタッフが大変だったろうなと思わせる恒例の発言ですね。

 

YOSHIKI

2018年にはX JAPANの幕張公演もありましたし、その前にはスクリレックスとのフジロックもあって、あとは2019年末にKISSの東京ドームでも叩いているので、空いたという感覚はなくて、ドラマーとしてのブランクはそんなになかったですね。

この数年レコーディングではけっこうドラムを叩いていましたから。スタジオには常にドラムがセットされていて、普段から叩いているので、自分ではあまりドラマーとして復帰したみたいな感覚はないんです。ドラマーがドラムを叩いてこれだけ喜んでもらえるなんて、ちょっと不思議ですね。

 

 

上記動画には、YOSHIKIさんのスタジオで3年間働いていたTloubihさんという方が出ていますが、「俺が働いてた3年は(ドラムを)叩いてるのを一度も見たことなかったよ」と言ってますね。

この方が働いていた時期は分かりませんが、X JAPANの活動が止まってからでしょうか。

 

ドラム経験がある方からしても、今のYOSHIKIさんは練習不足だと分かるそうですし、ご本人が言うほどドラムを叩いていた訳ではなさそうな……。

 

因みにTloubihさんは、MSGとカーネギー公演のチケットが完売だったと言ってYOSHIKIさんを称賛していますが。

前者はタダ券を配布しても7割入ったかどうかで(参加者の方による証言)、後者は公演1か月前でも2階以降はほぼ残っている状態だったはずです。

https://ameblo.jp/nekomaki22/entry-12777282108.html

 

そしてMSGは、ソロのピアニストではなくX JAPANでの公演ですね。

他のスタッフに間違った情報を教えられたのかもしれませんし、本人やファンの目に触れる可能性を考えたら、マイナスなことは言えないという事情もあるでしょう(後者はYOSHIKIさんを持ち上げている動画主の方も同じ)。

 

しかし、働いている人でさえ誇大宣伝を信じてしまうような環境なんだろうな、とは思わされました。

採用試験の際、二次面接まで10か月くらい放置されたというのも、YOSHIKIさんらしい話です。

 

インタビューに話を戻しますと、当たり前のこと(ドラムについては怪我の問題もあるとはいえ)をやって絶賛・感涙されるのはYOSHIKIさんのいつものパターンですし、それを計算してファンを煽ってますよね。

 

YOSHIKI

このグループの構想というのは数年前から僕の中にあったんですけど、コロナ禍にHYDE(vo)と話しているときに、彼が「ドラマーとしてのYOSHIKIさんを見たい」って言ってくれて。「じゃあやってみますか」みたいな感じで、何となくのノリというか。(略)

 

現実化したのは数年前かもしれませんが、大まかな構想は(以下略)。

 

YOSHIKI

これは共演した方はみんな言うと思うんですけど、身体をムチのように使って叩くので、僕のドラムの音ってデカいんですよ。例えばレコーディングでも練習するときでも、耳栓をしないと自分も耐えられないぐらいに音がデカい。普通の状態ではちょっと聞けないくらいで。

レコーディングのときも体格の大きい方が来て、〝バンバン”って(ドラムを叩いて)音を調整したあとに、僕がスタジオに来て叩くとメーターが振り切れちゃう。そのくらいデカいんです。

 

YOSHIKI

海外のドラマーにも音量は負けないと思いますね。こんなこと言うと賛否を生むかもしれないですけど、僕はパンク・ロックも好きなんですけど、あの界隈でも僕くらいの音量であれだけ速く叩くドラマーはそんなに多くはいないかもしれない(笑)。テクニック的に素晴らしいドラマーは、もちろんたくさんいると思うのですが。

 

他にも「BPM200の曲をやったとしても、軽く叩けば簡単にできちゃうと思うんです。でもそれをデカい音で叩くっていうことにこだわりがあって」「5万人でも10万人でも、会場の一番後ろの人にも届けるんだっていう気持ちで常に叩いているので」等々、YOSHIKIさんがドラムの音の大きさを自負している発言が多々ありますね。

 

私には「僕くらいの音量であれだけ速く叩くドラマーはそんなに多くはいないかもしれない」というのが本当かは分かりませんが。

YOSHIKIさんのドラムの大きさは自己顕示欲の発露でもあるでしょう。

 

音が大きすぎてうるさい、曲の良さが損なわれている、などといった声もあることは知っておいたほうが良さそうです。

一方で、HEATHさんのベースは音を絞られていると言われていますね。

ドラムの爆音に負けずに歌わなければいけないボーカルの負担もかなりのものでしょう。

 

ところで、YOSHIKIさんは昔も今もクリスタルドラム(アクリルシェル)は音が鳴らないと強調し、その情報が広まってしまっているようです。

 

●「“クリスタル・ドラム”って全然鳴らないんですよ(笑)普通に叩いてたら鳴らない。見た目は良いんですけど、音の事を考えると、本当に力強く叩かないとね。」

https://twitter.com/xjapan_bot/status/1650205771223945216

 

●「チタン自体ちょっと特殊ですけど、僕が持ってるチタンはさらに特注でシェルを作ってもらっているので、すごく良い鳴りがします。そういう意味で言うとクリスタルは鳴り的にはちょっと…(笑)ドラムテックもみんなビックリしますもん、チューニングしても全然鳴らないから。」

https://twitter.com/xjapan_bot/status/1632448763200696320

 

●「ムダなたたき方はしていない。基本的には一番大きな音、一番強烈で、攻撃的な音が出るような動きで、常に思いきりたたくんです。僕がいつも使っている「クリスタルドラム」は、木やファイバー製のものに比べて、ほとんど鳴らないんですよ。逆に言えば、僕が普通のドラムセットでたたくと、音がデカすぎて、耳栓ナシでは自分の耳がもたないです(笑)。」

 

【YOSHIKI「僕のロックの原点はKISSだった」】

『週刊朝日』(2016年12月2日号、11月29日配信)

 

YOSHIKIさんをリスペクトしているというピエール中野さんも、

「YOSHIKIさんは本当に特殊なんですよ。ドラムのセッティングも傾けているし、パワーヒッターなんです。あえて、力を入れているんですよ。力を入れないと表現できない音があったりして。クリスタルドラムっていう透明なドラムセットを使っているんですけど、普通のドラムセットの叩き方だと鳴らないんですよ。しっかり叩かないと軽い音しか鳴らないので、自分には真似できないなって思いました

と追随するようなことを言ってますね。

 

【インタビュー:ピエール中野】

(『Rooftop』2016年1月号)

 

しかし、クリスタルドラムは音が鳴らないというのは、他のドラム経験者からすると事実ではないようです。

音量や音色の違いを生むのはヘッド(膜)であって、胴(シェル)の材質によって変わりはしないと。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12237994662

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12191625182

 

あくまでも「違うように感じる」か、違いがあったとしても微々たるものなのでしょうか。

(スポーツにも言えますが、プロや熟練者であっても、思い込みで語ってしまうことは珍しくないでしょう)

これもYOSHIKIさんが自分を凄く見せるために誇張した事柄の一つなのかもしれませんね。

YOSHIKIさんがクリスタルドラムは音が鳴らないと言えば、周りの人も話を合わせるはずです。

 

●今までもいろんなドラマーから影響を受けたと言われてきたかと思いますが、彼らのような次世代を担う若いドラマーから影響を受けていると言われることについてはどう思いますか?

 

YOSHIKI

それはとても光栄ですし、ドラマーにはもっと目立ってほしいですね。やっぱりドラマーって縁の下の力持ちみたいなイメージがあると思うんですけど、リズム体っていう以上のものがあると思うんですよ。(略)

どうしてもドラムで歌っちゃうんですよね。どこかでメロディを叩いてしまっているという。考えてみるとドラマーってとても不思議な存在で、でもドラマーが目立っちゃいけないなんていう決まりはないですからね。

そもそもドラマーが後ろで、ベースが左、ギターが右っていうバンドの配置って誰が決めたんだろう。何でも良いじゃないですか。(略)もっと色んな組み合わせにトライしても良いですよね。

 

ボーカルやギターが注目されがちな中、派手な存在であるYOSHIKIさんは、他のドラマーが憧れる余地もあるのかもしれません。

ドラマーの青山英樹さんは同誌のYOSHIKIさん特集で、「ドラマーってヴォーカリストの後ろにいるバック・バンド的な存在だと思っていたんですけど、YOSHIKIさんはヴォーカルよりも前に出ているというか。音もそうだし、見た目のインパクも含めた〝カリスマ感“に憧れましたね」と言ってました。

 

確かにドラマーが目立ってはいけない訳ではありませんが、YOSHIKIさんが言うと、他のメンバーを蔑ろにしてでも自分が目立つことを正当化しているようにしか聞こえませんね……。

2017年の紅白のように、本音では常にボーカルより前に出たいのではないでしょうか。

 

MIYAVIさんは1月31日の東京ガーデンシアター公演で、「そもそもドラマーが前に来て叫ぶバンドないっすけど」と言ってました。

 

Toshlさんも2017年1月のあけましておめでとうライブで、

「最近YOSHIKIが『We are!』で叫んで『Toshlの声を温存させる』とか言ってるじゃないですか。本当はあれで声をからして『We are!』のやりきった感を出したいんですよ」

「ライブ中はYOSHIKIだけ前に出られないじゃないですか。『We are!』だけですから」

と(冗談交じりでしょうけど)言っていたそうですね。

https://eternity104.fc2.net/blog-entry-10.html

 

YOSHIKIさんが言うように「もっと色んな組み合わせにトライしても良い」ので、ドラムは右か左の端っこにして、黒いアクリル板(ドラムシールド)で周囲を取り囲んでしまうのも良さそうです。

https://kiyoblo.net/drum-acrylic-plate

 

●『Rolling Stone Japan vol.22』

 

前回引用しなかった分のHYDEさんの発言を一部載せます。

PSJ:セトリもYOSHIKIさんが決めたんでしょうか?

 

HYDE

そうですね。できる限り曲を減らす方向に持っていきたかったみたいで、普通2時間のコンサートをしようと思ったら大体20曲ぐらいは必要かなと思うんですけど、多いから減らして15~16曲にしたいと。(略)

 

RSJ:YOSHIKIさんがつくった骨組の潤滑油的な存在と先程話してくれましたが、HYDEさんはこのバンド内で具体的にどういう役割を担っているのでしょう?

 

HYDE

まず楽曲のアレンジです。みんなから上がってきた曲をさらによくしたかったので、去年の10月以降 THE LAST ROCKSTARSのことだけに集中してました。

SUGIZOやMIYAVIの曲のメロディをさらに磨いていくというか、トップラインやダビングもののクオリティを上げたりする作業ですね。

あとは12月ぐらいからライブでやる曲がまとまってきたので、それらの曲のアレンジを手がけて、その時もまだ、歌詞も覚えないといけないし。歌詞を覚えるのが本当に大変で(笑)。

並行してステージのLED 映像の作業も制作チームとやり取りして、映像のクオリティを上げるやり取りをしてました。

ライブ前の最後の1週間ぐらいで、バンドとしての曲のまとまり感をいかに出していくかってことに注力して。

音像的な部分は他のメンバーにもお任せできるんですけど、そういう節々の部分は僕がやってましたね。

 

RSJ:ライブで披露された新曲も、今おっしゃってたトップラインのアレンジだったりを並行してやられてたんですね。

 

HYDE

そうですね。いざ曲を作ろうって言ってもみんな忙しくてなかなか進まないので、じゃあ僕がやろうと。

SUGIZOのインスト曲でカッコいい曲がけっこうあるので、その曲にメロディをつけたらどうなんだろうと思って、去年の夏ぐらいからアレンジしてました。

それが「Folly」と「Messiah」って曲。MIYAVIが作ってきた曲は、トップラインを少し変えたりして。

YOSHIKIさんの曲については言われたことをいかに表現できるか?に徹底しました(笑)。

 

『Rhythm & Drums magazine 4月号』によれば、YOSHIKIさんは「コンサートに集中し始めたのは(ツアーが始まる)何週間か前からでした」という状態だったようですが、HYDEさんは去年10月の時点でTLRSに集中していたんですね。

最終的なスイッチを押す形になったのは自分ですし、それなりに期待もしていたのでしょうけれど、今の心境はどうなのでしょうか。

 

「YOSHIKIさんの曲については言われたことをいかに表現できるか?に徹底しました」とのことですが、YOSHIKIさんの曲もHYDEさんがアレンジしたほうが良かったかもしれませんね。

 

RSJ:歌詞の説明って、YOSHIKIさんからあるんですか?

 

HYDE

毎回あります。例えば「PSYCHO LOVE」もYOSHIKIさんが歌詞をメインで書いてるので、意味をメンバーに伝えてくれました。

「PSYCHO LOVE」は文字通りなんですけど、‟We're the high style”って一部は皮肉でもあるとか、いい意味で後ろ向きというか、アンチみたいな存在に対しての皮肉っていう印象を受けましたね。

 

歌詞の意味の真意は分かりませんが、HYDEさんが書いたほうが良かったですね。

 

RSJ:YOSHIKIさんがプレイヤーに要求するハードルは高いんでしょうか?

 

HYDE

高いですね。僕が普段やってるボーカルレコーディングとはまた違うベクトルです。音楽の先生と一緒にレコーディングしてる感じ。優しいんだけど厳しいというか。

ずっとアメリカに住んでいることもあって、特に発音に関しては鋭いです。もちろんネイティブの人もいて一緒にやるんですけど、英語の表現はかなり詳しいです。

あと、感情的に歌ってくれってよく言われます。ただきれいに歌うのは違うみたいで、もっとエモーショナルにってよく要求されますね。

 

RSJ:THE LAST ROCKSTARSのプロジェクトで、HYDEさんが一番ハードだったと感じる部分はどういうところでしたか?

 

HYDE

スケジュール通りに行かない部分が大変でした。みんなちょっと忙しすぎて、これに関してはこのバンド、永遠に続きそうです。みんな隙間があれば仕事入れちゃうんですよね。そこが恐ろしいなって。

常々他の仕事入れないでくださいって言ってますけど(笑)、みんなワーカホリックなんです。(略)

 

YOSHIKIさんは相変わらず発音に厳しいようですが、その割に自分の発音は……と英語ができる方々からは突っ込まれてますね。

ネイティブの方によるHYDEさんの発音評は、「変わろうと思っていない人④」に載せました。
 

スケジュールについてはSUGIZOさんとMIYAVIさんも該当するのかもしれませんが、「常々他の仕事入れないでくださいって言ってますけど」と敬語を使ってますし、主な対象はYOSHKIさんでしょう。

 

RSJ:YOSHIKIさんは?

 

HYDE

喜怒哀楽が激しいですね。リーダーっていう立場は寂しかったりするじゃないですか。バンドのためにいろいろやっても評価してもらえなかったりして、孤独な立場でもあると思うので。だからそういうところを我々がフォローするとすごく喜んでくれるんです。

ドラマーって後ろにいる寂しさもあるのか、ドラムのそばに行くとテンション上がるみたいで。

そういうことがあるとバンドとしてもすごく元気になるし、なるべく一緒に行けるところまで行きたいなと思います。それとさっきも言ったように、彼がいなかったらこのバンドは存在しなかったので。

世間で思われてるイメージは、ルーズで破天荒で、お金持ちみたいな感じなのかな?(笑)。でも実際はもっとクレバーで、なんでも自分でやっちゃう人ですね。大企業の社長さんアーティストみたいな感じ。みんなが思ってるよりもずっとすごい人です。

 

私はナルシスティックな人が苦手なので、昔からYOSHIKIさんのことも苦手でしたが、以前はもっとクールなイメージを抱いていました。

それがミュンヒハウゼン症候群を疑わせるほどの構ってちゃんで、子供っぽく、甘えや被害者アピールが強いことが分かり、苦手意識は更に強まりましたね。

 

こうしたところに庇護欲をそそられたり、「誤解されやすい孤独なあの人を分かってあげられるのは自分だけ」的に酔ったりするファンもいるのかもしれませんが。

共依存的な関係に陥りやすいタイプと言えるでしょう。

 

ToshlさんでもHYDEさんでも、メンバーがドラムのそばに行くと喜ぶのは、自分にスポットライトが当たって嬉しいからでしょうね。

常に計算しているという点では世間で思われているより「もっとクレバー」なのでしょうし、何でも自分でやろうとする(なのに他のメンバーが非協力的だと言って愚痴る)のも周知のことです。

 

古参のYOSHIKIさんファンで目が覚めた方々もおられますが、YOSHIKIさんが激変した訳ではなく、元からこうした人だったのでしょう。

 

ただ、昔はX JAPANで優れた作品(YOSHIKIさん一人の功績ではありませんが)を生み出していたので、不満を押さえられた。

更には当時の日本はまだ根性論が幅を利かせていたのと、思春期の少年少女が多かったファンには、YOSHIKIさんの中2病的なところが格好良く見えたのではないでしょうか。

 

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ところで、5月9日にアップされた『現代ビジネス』のX JAPAN記事2本がその日の夜に削除されてましたので、アーカイブを貼ります。

 

前編【X JAPAN新曲はhideへの想いを込めた曲…?「僕がバンドに誘わなかったら、今でもhideは生きてたかもしれない」と語るYOSHIKIの抱える苦しみと決意】

 

後編【X JAPAN新曲リリースなるか…hideへの追悼が「Xの再始動」への期待につながる理由】

 

いつも通りYOSHIKIさんを悲劇のヒロイン的に美化し、亡くなったメンバーのためにも頑張っているとする旧態依然とした内容でした。

hideさんの喧嘩を止めたエピソードについては死人に口なしですし、YOSHIKIさんがhideさんに甘えていたのも、率直に言って幼児性を感じます。

 

また、「YOSHIKIは真剣にメジャーデビューを目指し、膨大な練習量と努力をし、さらにはそれをメンバーらにも同様に求めた。幼稚園時代からの付き合いで、真面目でしっかり者のToshlはそれを無条件に支持したが、新加入のメンバーはその温度感についていけず、ギター、ベースが脱退してしまうということもあった」とのことですが。

ギターだった高井寿(JUN)さんは、「辞めた理由も、彼の曲に対して、私がやりたいことが違ったこと。それと、彼の金使いの荒さですね。勝手にスタジオを4時間取ったりで....(笑)」と言ってましたが(「すみれ組幻想⑭」)、練習のために長時間スタジオを借りれば、それだけお金がかかる訳で。

他のメンバーがYOSHIKIさんのストイックさについていけなかったかのように言われていますが、実際はどうだったのでしょうか。

 

それはさておき、YOSHIKIさんが作曲した「傑作」とは、恐らく母親宛の「レクイエム」のことでしょう。

https://twitter.com/YoshikiOfficial/status/1647588603177091073

 

なのに「hideの命日翌日の5月3日、YOSHIKIが自身のインスタグラムに記した作曲した”傑作”とは、”hideへの想いを込めた曲"なのだろうか」と書かれただけでなく、「もしそうなのであれば、またいつかX JAPANの演奏で、そしてまたToshlの声で聞きたいと願うファンは少なくないはずだ」と記述されたのが、YOSHIKIさん側にとって不都合だったのでしょうか。

 

キャッシュによると、タイトルは当初

前編「X JAPAN YOSHIKIの新曲はhideへの追悼歌か…奇跡のような出会いと想い「僕がバンドに誘わなかったら、今でもhideは生きてたかもしれない」」

 

後編「X JAPAN新曲リリースなるか…hideへの追悼が「Xの再始動」への期待につながる理由と、「先に逝った者たち」へ向けたYOSHIKIの言葉」だったようですね。

 

「hideへの追悼歌か…」「hideへの想いを込めた曲…?」にトーンダウンしてます。

15日にはグラミーミュージアムで「世界規模の発表」もあるそうですし、X JAPANやToshlさんについて期待を煽られては困るとクレームを入れたのかもしれませんね。

タイトルは修正したけれどやはり駄目で、削除になったのでしょうか……。

 

外部サイトには前編のみ配信されたようで、Yahooニュースからは消えていますが、ライブドアニュースではまだ残っています。

 

【ライブドアニュース キャッシュ版(改題前)】

 

 

 5/13 追記   ライブドアニュースの記事は再アップ版に差し替えられていますので、5/9版アーカイブ(改題後)も貼ります。

 

記事を書いたのは現代ビジネス編集部となっていますが、恐らく「X JAPAN Toshlの新曲『叫 SAKEBE』が物議…YOSHIKIとの不仲説を打ち破り新展開なるか…!」(2023年1月26日)を書いたのと同じ人でしょう。

 

叫記事についてですが、幼少期の2人のピアノに関するエピソードはないですよね……。

「Toshlのカルト団体による洗脳、脱退、1997年の解散騒動」も、いつもながらの不正確さ。

また、YOSHIKIさんの手術は3度ではなく2度。

(YOSHIKIさんに対して)「「昔を思い出してくれ」「目を覚ましてくれ」というToshlからの熱いメッセージのようにも思われるのだ」というのもToshlさんの本意ではないでしょう。

(YOSHIKIさんはただの反面教師的な題材であって、「熱いメッセージ」を送るほどの情愛もないはず)

 

第三者ではなく、ファン心理が隠し切れない感じですね。

お花畑なX JAPAN再始動待望論には弊害がありますし、記事が消されたことはあまり問題視してません。

希望的観測を持っている人は、(YOSHIKIさん側の指示による?)記事削除によって、また現実を知ったことでしょう。

 

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

 

 【追記】 (2023.5.13)

 

本日13日、現代ビジネスの記事2本が復活しました。

【前編】 【後編】

 

今回は前後編共にYahooニュース、ライブドアニュースに配信されてますね。

細かい文章の違いはありますが、特筆すべきは後編2ページ目「X JAPAN復活のきっかけとなった『Without You』」
削除される前はなかったToshlさんの洗脳について大幅に加筆されています。
それも

 

「ToshlのX JAPAN脱退は、いくつかの悩みを抱えていた頃に元妻を通して出会ったヒーリングアーティストを名乗るカルト団体主宰者による洗脳がきっかけの一つにあったと言われている」
「「X JAPANはもっとも自我の強いおぞましい集団の頂点に君臨する悪の権化だ」「宇宙的犯罪者」だという洗脳者の言葉を信じたゆえに97年、脱退を決意したToshl」

 

と、まるで脱退前にMASAYAのセミナーを受けて洗脳され、そのせいでX JAPANを辞めたかのような記述ですね。

元妻を通してMASAYAの思想も伝えられていたとはいえ、「悪の権化」「宇宙的犯罪者」はセミナーによる罵倒で刷り込まれた思想であって。
脱退前の時点で元妻がそこまで言っていたとは、『洗脳』やToshlさんのインタビューからは読み取れませんね。

記事を書いた人は、Toshlさんが脱退前にセミナーを受講していたと、単純に誤認しているのでしょうか?

 

いずれにせよ本質はそちらではなく、Toshlさんが脱退した主な理由は、YOSHIKIさんのパワハラ・モラハラで心身ともに疲弊していたからでしょう。
記事の作成者が知識不足なのか、何らかの意図によるものなのかは分かりませんが、何とも奇妙な展開ですね。

 

【再追記】 (2023.5.15)

 

私や他の方々が問い合わせした結果か、後編2ページ目「X JAPAN復活のきっかけとなった『Without You』」が、以下のように修正されました。

「Toshlはいくつかの悩みを抱えていた頃にX JAPAN脱退を決意。その後元妻を通して出会ったヒーリングアーティストを名乗るカルト団体主宰者による洗脳」
「「X JAPANはもっとも自我の強いおぞましい集団の頂点に君臨する悪の権化だ」「宇宙的犯罪者」だという洗脳者の言葉を信じていたToshl」


修正前のアーカイブはこちらです。
Yahooニュース、ライブドアニュースに配信された記事も修正されています。