昇君はこの間のバイト帰り

女の子と一緒の英君を見かけたのです

その様子から、少し心配していたんです

英君は愛子さんと付き合う前は

まぁ、バンドを組んで将来は売れたい

それが叶うかどうかは別にして

そんな生活をしていたのです

 

そうなると、そこまでビジュアルが悪くない

昇君にもチャラい女や押し活命みたいな女が

たむろしてきます

そして、それなりに女を見る目はあるのです

なんと言っても、あの愛子さんと同棲していたんですからね

仕事はできずとも女に関しては自信あります

 

その女の子、見た目は小太りで

顔だって、まぁクラスにいるとしたら

下から数えたほうが早いくらいの見た目

でも、なんと言うか押しが強そうで

自信満々

 

少し遠かったのですが

その子が起こったように声を上げてるのが

聞こえた来ました

 

「ねぇ、絶対に用意してよ!

そうじゃなきゃ親に言うからね」

 

その言葉は、少し恐喝めいた感じに

聞こえました

高校生の会話じゃないな

昇君は英君のとこが心配になりました