そこにいた誰もが省吾君が

澄香さんにメロメロだったのも知ってるし

澄香さんと結婚するために

この仕事を辞めて、どこかちゃんとした所に

就職したのも知っていました

それがここだったとはびっくりです

 

省吾君はすぐに飛んできました

そして、愛子さんの話の説明を受けると

 

「何か関係があるのかなぁ

それに、中学の時の話でしょ

あの人たちは立派な・・・・」

 

そこで、口を閉じてしまいました

 

「ん?どうかした?」

 

澄香さんが促すと

 

「ああ、まぁ、出自が一般庶民で

つてがあんまりないのもあると思うんだけど

企業法務はかなり危ないこともやってるみたい

特に奥さんの夏美さんがやり手なんだけど

まぁ、そこではかなり人徳にも劣ることを

やってるんだけど

でも、その件はねぇ」

 

「何言ってるの、せっかくそこにいるんだから

何でもいいから愛子さんに関係すること

調べてくるのよ」

 

澄香さんにそう言われると

頼りにされているんだと勘違いして

張り切って帰って行きました