「あのぉ、愛子から聞いているかもしれませんが

僕はどうも、仕事がうまくできなくて

愛子がいなくなってから

いろんな仕事頑張ってみたんですが

どうも、うまく行かなくって

愛子にはあきれられて、彼女

部屋を出て行ったんですが

もし、まだ、働いていたら

そばにいれたらなぁって

ここのサバ缶スーパーはいろんないい人たちがいて

あの時も、若い刑事さんに助けられたんで

ここで仕事ができたらいいなぁって」

 

山吉さんはこの話を聞いて

愛子ちゃん、この彼氏のために

お金を集めたり、大変だったのよねぇ

まぁ、大変になりそうな男ではあるわね

 

「あら、愛子ちゃんはとっくに辞めたわよ

ある日、突然来なくなったんだけど」

 

まぁこんな男が嫌になって消えたのだろう

気持ちわかるわ~

 

「え?!いないんですか?

僕、どうしたらいいんでしょう」

 

「どうしたら、いいかって言われても

麻生店長が雇うって決めたんでしょ

ここで、仕事頑張ればいいのよ」