学年一賢い男子と

高校に上がらない女子

なんだかそこにはウキウキするようなロマンスが

ありそうで中学三年の女子である愛子さんは

こっそり二人の後を追いました

このメモも返さなきゃいけないしねフフフ

そう思っていると、踊り場で二人が

立ち止まっている様子がうかがえます

わ~もしかしてキスしてたりして・・・

 

下の階段に潜んで息を止めていると

 

「大丈夫!手伝うから!」

 

「でも、怖い!」

 

「じゃ、このまま父親のもとで

生きていくの?

好き放題させられて、高校にさえやってくれないなんて

俺からしたら十分、殺す価値はあると思う」

 

え!!!!

何の話?!殺す?

 

「でも、警察に捕まるかもしれない

そしたら、お父さんとのこと

全部話さなきゃならないかもしれないし

それは、嫌!!!!」

 

「わかってる!!!だから絶対に捕まらない

28日の朝、7時ならあの辺は誰も通らない

俺、何回もシュミレーションしてみたんだ

夏美はお母さんと絶対に一緒にいるんだ

何なら、ごみとか出して近所の人に

家にいるところを見せるんだ」