「鮎川さん、ノートありがとう
国語、すごくきれいに書いてあるんで
読みやすいねぇ」
夏美はそう言って返してくれた
私立の子なんてもう、高校が決まっていて
浮足立ってたり
自分のように確実だって安心して
受験勉強もしないのもいるのに
偉いなぁ~そう思いながらノートを見直すと
何か、紙が入っています
メモ帳の切れ端?
『2月28日 朝、7時半』
何かわからないけれど、わざわざメモってるんだから
大事な紙かも
愛子さんはすぐに夏美の後を追いました
すると、すぐに保品がすっと現れて、階段のほうに上がっていきました
あ、もしかして三階の踊り場?!
そこは付き合ってる男女がこっそり会うって有名な
校内のスポットなんです
ひぇ~付き合ってるの?!
これはスクープ!
ちょっと、こっそりつけちゃおう!
後で、博美とかに話したら面白がりそう