「よかったら、おっちゃん

話聞こうか?」

 

急に二人の子持ち!

仕事は今まで通りやって

今はとりあえず、個人のシッターさんに

光ちゃんを預けています

お金が毎日のように恐ろしい勢いで

飛んでいくし

個人のシッターさんにも不満はたらたらです

ああ、もう、どうすればいいのかわからない・・・

 

そんな気持ちの時にそう、優しく言われて

秋子のこと、残った二人の子供の事

何とか自分が二人を育てていきたいこと

そんなことをしゃべっていました

 

すると、おじさんは涙で目が潤んでいるし

後ろから

 

「それは、大変だ!

でも、何とかなると思うよ」

 

そんなさわやかな声が聞こえてきました

それが建造さんでした

建造さんは澄香の話を聞き終わると

 

「まずはお金だね

子育てはどんなに綺麗ごとを言っても

お金は絶対にかかる

放っておけば育つのも確かだけど

やっぱりちょうどよく手をかけて

そして、絶対的に愛をかけてあげないとね

もう一つ言えるのは

どんなに大金持ちでも

自分の人生の全く別なところで

子育てはできないんだ」