澄香のいる世界だと

もちろん、子供を預けてバリバリ働いている

先輩もたくさんいた

その人たちに、いろいろ聞いてみると

 

「え!あなた、友人の子供を育てるの?

すごいわねぇ

でも、子供って大変よ

ああ、上は中学なのね

え!あそこの私立!それはすごいわ

下は三歳!!!

仕事しながらだと

相当いいシッターさん頼まないとだめよ!」

 

値段を聞いただけで、澄香には無理な額

 

「あ、でも公立とか、近所の保育園とか」

 

「ああ、それって

やっぱり自分の子供じゃないから

そう思うのよ

あの辺って、保母さんの学歴なんかないも同然

馬鹿ばかりだし

若い子は男アサリの真っただ中って歳よ

そんなとこに

私たちの子供を安いからって理由で

預けられる?!」

 

そんな偏見、ひどい言い草だわ!

そう思って、近くの保育園に見学に行ったんです

 

預けられない!

秋子の大事な子供を

いくらお金のためだと言ったって

あそこには預けない!