もちろん、金家さんは
バイトに採用するからでもないし
ちょっと、この中学出たての女の子と
遊ぼうとも思っていません
これがきっかけでもいいから
付き合いたいと思ったのです

田舎から出て来たばかりの
華奢な少女
ものすごく惹かれてしまいました

「今はどこに泊まってるの?
確か、住所は田舎のままだったよね」

すると、シュウリは

「ここに住んじゃダメ?
お姉ちゃんとこに転がり込んだんだけど
変な男がいたから
あそこは早く出たいの!」

「え?お姉さんが東京にいるのかぁ」

「うん、二番目のお姉ちゃんが東京に
住んでるんだよ
うち、五人姉兄の末っ子」