そんな日々が続くこと、一か月
もう、サバ缶スーパーでは、噂で持ち切りです
「ちょっと、そろそろ彼女の病気がでてきたよ!」
嬉しそうに話すのは、信子さん
総菜課のベテラン森さんも
「ほんと、あの男好き女
ここんとこ大人しいって思ってたんだけどね」
この間、入ったばかりの青果のきみさんが
「え?どういうこと?末永さん、店長が好きみたいだけど
あの人、旦那さんいるでしょう?」
信子さんはここぞとばかりに
「ほら、どこにでもいるでしょう
男と言うと目のない女
結婚していようがいまいがお構いなし
旦那も慣れたもんで
いや、あそこの旦那は
男にだらしない女が好みなのよ!
そうじゃなければ、とっくに別れてるでしょう!?」