あかねちゃんが値引きマシンを押しながら

シールを張っていると

品薄になった鯵の干物を補充してる花さんに

 

「こら、ばばぁ、ここの鯵、身は少ないしまずかったぞ!

一つ負けろ!」

 

そんな風に難癖をつけてる、おっさんが声高に花さんを威嚇してます

 

「いえ、そんなことはないと思いますが

私の一存では答えかねますから、少々お待ちください」

 

花さんが小さな声で答えて、店長でも呼びにいこうとすると

 

「何、逃げてんだよ~まずいからまずいって言ってんだろう」

 

そう言って花さんの肩をつかみました

それでなくても弱弱しい花さん

 

「痛い!」

 

そう言ってしゃがみこみました

あかねちゃんが急いで側に行くと

 

「お、かわいい子が来たね~

よし、あんたなら、少々まずくてもいいよ

こんな婆さん、さっさと辞めりゃいいんだよ

魚が腐っちまう!」