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「じゃあ、山口君、あとはお嫁さんだけなのね」


隅田さんがそういうと

冷凍庫からニシン持って飛び出してきた


「それっす!

うちの親も東京で別嬪の嫁見つけて来いって

楽しみにしてるんですけど

これが一番ハードルが高い

隅田さん

木野宮㎎に細井さんうまいことくっつけたじゃないですか

俺にもあんなタイプがいいっすよ」


「フフフ、細井さんは私と同い年だから

私の友達で独身は結構いるけど

山口君には年上すぎだよ」


「いやいや、美人の未亡人…最高っす!」


いい加減イライラしてきた

小山君が


「お前には彼女なんかできっこないって

でも、筋肉馬鹿が好みって女の子もいるからなぁ」


めちゃくちゃ皮肉言ってるのに


「ですよね、ですよね。

小山っち!ありがたいこと言ってくれるよなぁ!

奥さんの友達とかいませんか?

筋肉馬鹿好き!

同い年ですよねぇ

とりあえず、大学にいる間になんとか相手を見つけて帰んないと

家帰ったら、村中で俺の嫁探してるんで

やばいっすよ、田舎の姉ちゃんなんかいやっすからねぇ

俺、東京来てせっかくシュッとしてきたのに」


もう、みんなで吹いてしまった

どこがシュッとしてきたんだか・・・

十分田舎の兄ちゃんなのに(笑)