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どうしても聞きたい

須田さん、どうして沙良ちゃんのこと知ってるんだ

でも、直接聞くにはいくら天真爛漫ぽく装っても

やっぱり恥ずかしい

そんなことを思いながら、なんとなく須田さんと鮮魚の作業場で二人きりになるように

仕事を振ってみたりする

すると、須田さん、まさに俺の意図はわかっているかのように

自分から話し始めた

こういうところいいよなあ


「真下さん。沙良ちゃんの彼氏って私の息子と同じ学部なの

なんとなく噂は聞いているんだけど・・・・

あまり、いい噂、聞かないのよ」


「どんな噂?」


こんな風に沙良ちゃんの話にすぐに喰いついても

からかったりしない知性の高さが好きだなあ


「多分だけどね・・・・DVかも・・・・」


「え・・・・・まさか・・・沙良ちゃんいつだって明るいし・・・・」


「真下さん、気が付かなかった?

今日だって手首にあざがあったのよ

多分、ひどくつかまれた後だと思うんだけど…

ねえ、力になってあげて

彼女、そんなに彼のこと好きだとは思えないし」


そんな踏み込んだこと・・・どうしてわかるんだ

でも、それよりも何よりも彼女がもし本当にそんなことになっているのなら

俺はどんなことをしても助けてあげたいって

心が震えるほど思ってしまった