三度栗・・・応声教院境内 | ねこじゃらし・Kの懐かし処

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遠州浜松発、懐かし探しの近場のお散歩
ヤフブロ時代の過去記事

静岡県菊川市
 
浄土宗 応声教院(おうしょうきょういん)
 
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応声教院ここにはもう一つの遠州七不思議が・・・
 
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参道にはたくさんの道祖神が並んでます。
 
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階段を上がり国指定重要文化財の朱塗りの山門をくぐります。
 
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遠州七不思議の一つ「三度栗」の看板があります。
 
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「三度栗」の伝説
 
一年に実が三度もなるという、不思議な栗の木があります。今は応声教院の境内にありますが、もとは、菊川三沢(横地)にありました。
三度栗については、こんな話が言い伝えられています。
むかしむかしのことです。弘法大師というえらいおぼうさんが全国をおまいりして歩いていました。
三沢を通ったとき村の子どもたち5、6人で山で拾ってきた栗をおいしそうに食べていました。
弘法大師はそれを見て「わしにもひとつおくれ」とたのんだら、子どもたちは「うん、いいよ。」といって、大師の手のひらにいくつもいくつものせてくれました。大師は子どもたちのやさしさにうれしくなって、頭をなでながら、「これはこれはいい子たちじゃな。お礼に、これからは、この村に毎年三度、栗がなるようにしてあげよう。」とつぶやいて立ち去りました。
それから、三沢では、毎年、6月に花が咲いて8月に実がなり、8月に花が咲いて10月に実がなり、10月に花咲いて12月に実がなるというように1年に三度も栗がなるようになったということです。
その後、この不思議な栗の木は応声教院の境内に移されました。今でも、 大切に育てられて残っています。
(内田名所人物100選より)
 
ここには他にもいろいろなものが有るようです。
 
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境内をざらっと探したんですがそれらしき木が見つからない・・・
 
で、ここの誰かにお話をと思い右手にある御住職のお宅まで・・・
 
出てきて頂いたのがここのお寺の御住職の奥様、いろいろと教えていただきました。
 
三度栗について聞きますと・・・以前は本堂手前の水がめの横に植えて有ったそうなんですが、少し前に木が腐
ってしまい今は切り株だけ残っているとのこと・・・これです
 
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残念ながら切り株だけです。
 
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まだ元気だった頃の三度栗の写真がこれです。(内田名所人物100選より)
 
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で、この三度栗分かれた木が山門の横手の奥のほうに何とか残ってるとのこと・・・
 
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この池の裏の方に案内していただきました。
 
真ん中辺りのが「三度栗」のようです。
 
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栗の実は成り始めでして、まだ花は確認できませんでした・・・きっと8月ごろにもう一度花が咲くんでしょう・・・
 
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実はこのお寺には、遠州七不思議「桜ヶ池 龍神伝説」にもかかわりがありまして・・・
 
浄土宗を改宗した法然上人恩師皇円阿闍梨をしのび、桜ヶ池を訪れた帰途に立ち寄って歯吹如来像を安置し、天台宗を浄土宗に天岳院を応声教院に改名したと伝えられ、皇円阿闍梨菩提所桜ヶ池奥ノ院とも呼ばれています。
その時の伝説の恩師皇円阿闍梨龍神の鱗三枚がここにあるそうです。
 
ここから真南に五里の所に桜ヶ池が・・・
 
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見ず知らずのわたしめにご親切に説明いただきありがとうございました。