浜松 街中のレトロを探して② | ねこじゃらし・Kの懐かし処

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遠州浜松発、懐かし探しの近場のお散歩
ヤフブロ時代の過去記事

静岡県浜松市 繁華街 つづき「浜松大空襲」

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肴町通りを南に抜けると駅前大通りの鍛冶町通りぶつかります。

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ここを右に曲がると直ぐの所に、浜松で有名なお饅頭のお店が有ります。

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「秋芳堂」さん。
もともとは浜松市の老舗だった百貨店「松菱百貨店」の地下食料品売り場にお店がありましたが、松菱百貨店の倒産により7年前にここに移って来ました。
「松菱饅頭」の名称で松菱創業当時より商っていたそうで、70年近く経つそうです。(うなぎパイより古い)
現在は「カステラ饅頭」と名前を変えて復活しました。

昔から使われている「回転式自動製菓機」よく手入れがされてます。

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わたしが幼少の頃松菱へよく見に行きました。
わたしのお袋も子供の頃よく買いに行ったそうです。
その時のまんまの機械が今も現役で活躍しています。

お店のおばちゃんに写真撮らせてってお願いしたら、束さず窓をバアッと開けて「撮ってくださいな」ってその素早さに驚きました。撮らせてもらってありがとうございました。

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こんな方もいらしたんですね。

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カステラ饅頭とは白あん等をカステラ風の生地で包んだ焼きまんじゅうの事で、この時は浜松祭りだった為「浜松祭り」限定焼印でした。
昔は白あん一色でしたが、今では小豆あんなんかも有るそうです。
その他にお饅頭の表面に文字や写真のプリントもしてくださるそうです。

白あん、子供の時には甘さが物足りなくあまり好きじゃ無かった記憶が残ってましたが、大人になって久しぶりに頂いたら、ハッキリ言って「美味い!」こんなに美味しかったとは驚きでした。
しかも安い


そして今なお手付かずで閉鎖されている旧「松菱百貨店」

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以前はここの地下でカステラ饅頭が売られていました。

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わたしが初めて食べたお子様ランチもここの上の階の食堂で、ケチャップライスの天辺にはお子様ランチの象徴のあのが立ってました。

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昭和20年の「浜松大空襲」で奇跡的に生き残ったビルですが・・・寂しい次第です。

ここでちょっと戦争の時のお話を。

これが「浜松大空襲」後の写真です。

ほんと奇跡的に松菱百貨店が残ってます。

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実はわたしのお袋がその当時(小学1年)松菱の南隣に住んでまして、大空襲の時住んでいた家を焼け出され松菱の地下に逃げ込んだそうです。
義理の父親が大火傷を追い、それを付き添って母親と幼い妹は他の場所へ、お袋は近所の人たちと松菱の地下へと別々に非難したそうです。
地下食料品売り場漬物樽の汁を皆頭からかぶって戦火から身を守ったそうです。
そのうちに煙が充満してきて、早々に地下から出てここより南に線路を渡り逃げていったそうです。
逃げる後ろから崩れ落ちていく建物は正に映画でよく観るシーンその物だったそうです。

焼け残った松菱百貨店南東方向より。

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ビルの手前の場所にお袋が住んでいた家が・・・。

これが今現在です。

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壁には心無い方の落書き・・・本当に寂しい次第です。

つづく・・・。